懐かしい味のサイダーが
舌のうえで淡くはじけたとき
きみに電話したくなったのです

てのひらにコロンと
転がり込むような風に
庭先の小さな花たちは
くっついたり くっつかなかったり

その様子をきみの相槌といっしょに
見ていたいのです
ただ見ていたいんです

1分、5分、10分と
電話のきみの笑い声が増えるたび
サイダーの氷はとけてゆくのです

縁側にゴロンと
寝転がるやわらかい毛皮に
夏の日射しは今日も
ぎらついたり ぎらつかなかったり

その様子をきみの相槌にのせて
話したいのです
ただ話したいんです

きっかけなんてなんだっていいから
ただきみと
繋がっていたいんです
ただきみに
伝わってほしいんです