生涯繁盛

生涯繁盛

悪戦苦闘、暗中模索、そんな人生だけど必ず何か見つかるはずだよ。
何もやらなくて「出来ない」と言っていた自分の成長日記。

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山梨に現存する一部の大人の方達はこう言います。


「不景気の原因の一つに若者が山梨離れをしている事がある。」と。


今までのらりくらりとバブルを過ごしてきた方達に。未曽有の経済危機に対する防衛能力もない方達に。その若者の雇用も捻出出来ない方達に。
この様な時期、このような状態の山梨を前にそんな事を言われてしまいました。



「俺達のせいじゃない」と。




現状維持は後退と一緒。前進していたって現状維持にしかならないような時代。何とか前に!故郷に!!!ともがいている非力な人間を前にして頭ごなしに言われてしまいました。

若者が山梨で働きたく熱く思いながら、泣く泣く山梨を後にしたと言う事実も知らずに。




私、無心でした。




「もう終わりではなく、今から始まるものもあるんです。」




大先輩達を前に自然と口から出た言葉。






悔しかったですね。





私の好きな言葉に
「Never too late」
という言葉があります。

何かをやろうと思った時、もう駄目かな?
もう遅いかな?
という事は何もないんです。
少しでもプラスに作用すると考えた事があればやってみて損はないですし、若くして志し高く有る様な方は尚更ですね。



まだまだ熱く山梨を隅々まで語る事は出来ませんが、山梨のいい所は多く知っているつもりです。
山梨県人に山梨を知ってもらい、他都道府県の方に来て頂けるようなより良い山梨を作ります。




「愛」を以て。



なんか・・・・・・・・。

こんなに連続でブログなんか書くと怒られちゃいそう。

でも書くのは毎回過去の事か料理ドキドキの事

最近の自分はFacebookかtwitterでべーっだ!






今日は犬の「クロ」の話をしよう。





甲斐犬だ。

うちの妹が神社に捨てられてる所を拾ってきた。

主人は妹。

うちは社宅住まいだったので近くのばあちゃん家に飼わせてもらった。





可愛くてしょうがない。女の子。




5年10年経っても変わらぬ元気。
物はぶっ壊すし、塀は飛び越えて隣の家に行っちゃう始末。。。。。。。。。。。
お転婆でした(笑)






クロを飼い始めて10年経ったある日、ばあちゃんが親父の兄貴の家で暮らす事になった。





クロの元気がなくなった。





ばあちゃんも一人暮らし。高齢という事で長男のおじちゃんが同居を始めようと言いだしたが、クロは連れて行ってもらえなかった。





うちも社宅。
飼えないから、ばあちゃんちに毎日行った。






元気が無い。


やっぱり「ぼっち」は寂しかったんだろうな・・・・・・・・・。











ばあちゃん家が取り壊されるのが決まった同時期に親父の単身赴任が決まり、親父と一緒にとなり町へ引っ越した。







さすがにクロも17歳!!!もうおばあちゃんだ。
毎日寝て食べて少しの散歩。

でも、人が敷地に入ると「わん!」と威嚇するように吠えていた。


流石!甲斐犬!!!!!!











冬のある日。



親父から電話が来た。



「クロが起き上がらない。ちょっと様子が変だ。」



朝6時頃の電話だった。



その日は親父の電話が無くても親父の公舎に遊びに行く日だった。


姉と妹を起こし準備を急がせた。


親父も17年間見てきた顔だ、おかしいの位分かる。
家中に怒号が飛び交う。
「早くしろ!」「車回しといたぞ!」



玄関の鍵の音がいつもより大きく聞こえた・・・・・・・・・・・
耳を劈くような金属音。





・・・・・・・・瞬間。

家の電話が鳴った。

親父からだった・・・・・・・・・・・・・・・。







「頑張って待っていたぞ。」





妹を待っていたのだ。





「待ってたのかな?」




妹が言った。





「待っていたよ。来てご覧なさい。」





親父が不思議な事を言った・・・・・・・・・・・。







クロは・・・・・・・




待っていた。





前足を八の字に広げ座ったまま、歯を食いしばり、耳をピンと立ち上げ、数十キロ向こうの主人が住む家の方を向いていた。






「クロは主人を待ってたんだね。」







妹が泣き崩れたのが視界に入った。











数日後家族で葬式をした。

まだ歯を食いしばったままだったが、その方が甲斐犬として、「クロ」としてらしいとの事でそのままにした。








クロ。







最後に見せたかった感謝のかたちは・・・・・・・・・・・。








忘れないよ。



今となっては昔の話。

だが自分にとっては大きな話。

最後まで見て頂けたら嬉しいです。





大学卒業。。。。。。。。。。。。。。

間近になって就職活動を始めた私は、大きな製紙業の会社に運良く入る事が出来た。

・・・・・・・・・・・1年で辞めた。

きついし、不景気か何だか知らないけど給料下がるとか意味分からなかったし。



セブンイレブン(以下セブン)とガソリンスタンド(以下スタンド)で働きながら勉強して国家公務員受けて受かった。


・・・・・・・・・・・・1日で辞めた。クソつまんねえ。



「社会復帰出来るのかな。」



セブンとスタンドに復帰。

セブンイレブンは22時から7時。ガソリンスタンドは10時から19時。

セブン終わってスタンド行って仮眠。

スタンド終わってセブンで仮眠。

週6日。

休みの1日は寝るだけ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・腐ってたな。


まぁ。親の建て前上就職活動はしていたよ。
営業職を適当に受けて・・・・・・・・。




とある日。



セブンの後スタンドが無かったから7時に歩きながら酒飲んで帰った。

「×××××!!!!」

聞いた事もない音?鳴き声がした。

猫に襲われているスズメだった。

咄嗟に助け、家に連れて帰った。

羽がむしり取られて、足は折れてる。

ただ。ただ。精一杯泣いていた。



家に帰って水を与え、酔っ払ったままホームセンターの開店を待ち、鳥のエサを買った。




・・・・・・・・・・・・・・・食べた。



日に日に少しづつ元気になるのが素人目にも分かった。


名前は「ちゅん」


なぜか分からないが自分自身が変わった。ちゅんが「生きよう」とする力が、日に日に自分自身への活力へと繋がっているようだった。

1週間後たまたま見つけた某大手企業の中途入社就職説明会へ参加。


37人中募集人員は1名。

以前の自分なら適当にと思っていたが、その時は既に生まれ変わった自分。
最終選考まで残った。



翌日。スタンドのバイト中。


「是非。うちの会社の力になって頂きたい。」


と合格の電話。



飛び跳ねて喜んだ。
本当に嬉しかった。
心から喜んだのは何年ぶりだったんだろう。


スタンドの仲間もセブンの仲間も喜んでくれた。


早く家に帰って「ちゅん」に報告したかった。
前向きになれた自分がいたのは「ちゅん」と出会って、小さな命の必死に生きようとする姿を目の当たりにしてから。


ちゅんに一番お礼が言いたい。喜びを伝えたい。


ちゅんを抱き上げた。
「ちゅん!俺採用されたよ!社会復帰出来るんだよ!!!!」
自分の気持ちが通じたのか、今までにない大きな鳴き声。今までにないバタバタと大きく羽ばたく翼。
10センチ位飛んだ。
飛べるようになったのを見せてくれているようだった。









・・・・・・・・・・・そして、ちゅんは動かなくなった。










掌に舞い降りたちゅんは動かなくなった。



何度も呼びかけた。



何度も・・・・・・・・。



何度も・・・・・・・・。



冷たくなる小さな体が掌を伝わった。











翌日。



ちゅんを手作りの船に乗せ、川へ流した。

ちゅんのお陰で自分が変われ、新しい一歩を踏み出せた。

ちゅんの分まで精一杯生きようと思った。


「ありがとう。」













ちゅんがもう一度飛びたかったあの日の空は・・・・・・・・・・






青かったな。