あまりサッカーに詳しくない私ですが、WCでは大英帝国からは4カ国出場していますよね、確か・・・。
イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド・・・。
これってFIFAができる前に、すでに英国の4地域にサッカー協会があったから、WCではその各々の
地域から代表をだしている、ということで日本人からみれば
「え~、それじゃ~、どこが勝ってもイギリスでいいナ~、日本として考えたら北海道、本州、四国、九州
から代表だしてるのと同じじゃん!」
という感じ・・・。
おそらく、日本人が上記のような選出で代表チームがでていれば、4チームのどこが勝ち残っても
ほとんど同じメンタリティーで応援するでしょう。
でも、大英帝国の国民は自分たちのことをいわゆる「イギリス人」と総称されることに非常に違和感を
感じていたであろうことは、今回のスコットランド独立の国民投票への「騒動」をみれば容易に想像が
つきますね。

国民投票を前に一層の盛り上がりを見せるスコットランド独立賛成派。
以前から大英帝国のアキレス腱として危惧されてきたこの民族問題、これまで様々な
形で噴出してきましたが、伝統あるスコットランド人にとってもはや大英帝国の一員であることに
心底嫌気がさしてしまったようです。
先進的な製造業・サービス業をもち、経済が順調なスコットランドにとって公共投資に対する
税負担は高め、その割に英国議会ではスコットランド人の議席は9%程度で予算に対する
発言力も弱いまま・・・。
逆に与党の保守党はスコットランド議会ではたった1議席のみ、ということからもスコットランド人
の意志が読み取れます。
今回の独立運動は、ただ単にこのような背景に不平不満を募らせて「ダダこねる」というのではなく、
正統な民族のアイデンティティーを主張すると共に、スコットランド人の本来得られるべき権利が
もはやこの多民族国家では放棄せざるを得ない→元々ムリな関係を維持すべきでない→
民族は本来自立しているべきであって、本来のスタイルに帰ることに何を躊躇する必要がある?
・・・・、このような印象を受けました。
経済的にまだまだ不透明なEU各国が一枚岩になれておらず、国家間で策略を巡らせる昨今ですが、
先進国、しかもあの大英帝国の、のっぴきならない御家事情。
今回の国民投票の結果次第では、各国が抱えている民族問題に飛び火するのは必至、
各国リーダーの不甲斐なさも手伝って、民族主義、独立主義がますます勢いづくでしょう。
世界の未来図が今後どのように描かれていくのか・・・、今日は歴史的な日になるかも。
そういう意味では、国民が何を重視し、また何に耐え難く、この国にどのような未来を
期待しているのか、これらを鋭敏に感じ、具体的に道筋をつけられることが最低条件であると
一国のリーダーは痛感すべきでしょう。

国の行く末を決める、軽くて重い国民投票の紙票。
つづく