先日閉幕したG20。
各国首脳の導いた結論はEU債務危機収束に向け、
「あらゆる措置をとる」
というもの。
これ以外にも危機回避にむけ様々な発言がありましたが、ほとんどが抽象論に終始しているようです。
G20の方向性としてはもはや「協調」を示すしかなく、誰も「こうすれば・・・」という具体案は出せない
状態です。
具体案として出せるのはいかに自国の「損ぎり」を最小に抑えるか、という個別の事象のみ。
恐らく、EU各国の首脳はだれもEU全体としてはこの債務危機を乗り切れるとは思っていないでしょう。

G20閉幕。まさに「笑うしかない」状態の世界経済。笑う角には福来る?
去年から顕在化したEU危機。
ギリシャに端を発した現象のようにメディアは報道しますが、もともとEU全体に危機は蔓延していました。
もともと脆弱な経済基盤のギリシャがまずイッただけであり、本来のEU経済の瓦解はこれからが本番。
EUで経済規模3位のイタリア、4位のスペイン。
このあたりがコケるともうEUには救済する余力は全くありません。
G20の席上でイタリアのモンティ首相が救済基金を利用して国債を買い支えるべきだ、という主旨の
提案があったようですが、一連の市場の流れからみれば一時的な「鎮痛剤」にしかならず、このような
提案しか協議できていないG20に市場関係者は失望と不安を感じています。
そもそも既存の救済基金であるEFSFの残存基金はすでに約2400億ユーロ。
イタリアの債務残高は約2兆ユーロ、スペインは7750億ユーロ。
今後新たに設定される欧州安定メカニズム(ESM)がどれほどの融資能力があるか知りませんが
救済にはほど遠いレベルと言えるでしょう。

たなびくイタリア国旗。国旗に火がついたようにも見えますが・・・。
ひとつ、またひとつと飛び火し炎上するEU経済。
倒れ始めたドミノはもう誰も止められない・・・。
つづく