13時間におよぶ長丁場だった20日午後からのEU財務相会合。
ギリシャ向け約1300億ユーロにもおよぶ第2次支援が決まり、当面のデフォルトは回避されるとのこと。
「13時間」「1300億ユーロ」、13がらみの数字がつづき将来の「不安を暗示しているかのよう。
EU各国、ここまでの決断をするのに様々なストーリーがありましたが、「EU」を維持するには
こんなにも大変なのか!というのをまざまざと見せ付けられたものと思います。
とにかくギリシャ一国の傷口を治すのにこれほどまでの出血を伴うとは・・・。
1.支援総額1300億ユーロ
2.ECB,各国中銀のギリシャ国債の利益放棄
3.ギリシャ国債の民間債権の元本削減率53.3%・・・。など
これもギリシャが計画どおり2020年までに政府債務をGDP比120%にする、などの条件を
クリアできる前提ですので全くアテネ?に出来ません。
EUの優等生ドイツなどはギリシャに対し「もう勝手にデフォルトしろ!」という姿勢が見え隠れ。
EUから自主退場していただきたい、というのが本音でしょう。

本当は中指を立てたい・・・メルケル首相
「銭を出すからには・・・」ということでドイツはギリシャに対し、過剰な担保の要求や内政干渉
とも言える提案をしたりとまさに「上から目線」。
気持ちはわかりますが、EUでユーロの恩恵にもっとも与ったのもドイツ。
そもそもEU発足の動機のひとつはEU圏内で経済を還元しよう、というものなのですから
一国で富を蓄積すればやはりギリシャのような国が次々と出てきてしまうシステムなのです。
公務員が労働人口の25%で、勤勉とは言いがたいギリシャだけでなくポルトガル、スペイン、そして
イタリアもこのままでは近い将来、同じような運命をたどるでしょう。
今回成立した第2次支援。
1300億ユーロの内訳は不明ですが、IMFを通じて日本が拠出する金額も相当なものに
なっていると思われます。
この効能がみられずして再度ギリシャのデフォルト危機が迫ればEU各国は「(天国に)行ってよし!」
と見切りをつけるでしょうが、ギリシャ以外の国のデフォルト危機となればそれなりの支援をせねば
なりません。
EU全体のあり方を抜本的に改革するのと並行して、なんとか持ちこたえるための拠出金をECBや
IMFに求めるでしょうが、何と言っても狡猾な各国首脳。
自分の責任をさも当然のように第三者に押し付けるのはお手のモノ。
「世界の財布」がどの国か、知らない国はないでしょう。

どこまで本気?ポーカーフェースのユンケル常任議長
IMF拠出金は上からアメリカ、日本、中国の順ですが、今回のギリシャ支援に渋るアメリカに対し、
どこまでも「前向き」な日本。
確実に時代が変わろうとしている今、手持ちのカードをじっと睨みながらポーカーフェイスで次の
局面を読んでいる各国。
世界の行く末を決める最終局面でジョーカーをひくのは誰。
つづく