昨日からのぐずついた天気。
気温もあまり上昇しないので気分もどんより低空飛行。
そんななか、アメリカ産業界で大きなニュースが・・・。
「イーストマン・コダックが経営破綻。」

イーストマン・コダック本社ビル
130余年の歴史を持つ同社。
カメラ用フィルムといえばコダック、世界市場を席巻しました。
また映像用フィルムも同様に戦前・戦中・戦後と圧倒的なシェアを確保し、技術分野での栄えある
数々の賞を受賞。
まさに世界有数の大企業でした。
しかし、90年代、台頭してきた冨士フィルムに訴訟で攻勢をかけてきた頃からコダックをとりまく環境は
どんどん悪化していったようです。
というのも採算のよいフィルム事業にあまりにも固執したため、次世代を担う事業が「疎か」になった模様。
「老舗」という圧倒的な自信が油断を招いたのでしょうか・・・。
企業って一体なんでしょう?
とある野心のある起業家が、自分の夢を実現するため昼夜を問わず働き、同士を集め、創意工夫し、
協力し、ときには喧嘩もして、さらなるアイディアを創りだす。
生活もかかっているので真剣さと情熱は「普通」ではないでしょう。
結果として良い商品が生み出され、お客にも信頼され、どんどん「ファン」が増えていく。
需要に応えるため、従業員もそれにつれて増えていく。
従業員の数はある一定までは「いい結果」を生みます。
起業家の精神、会社のポリシーを共感できる適正な数だからです。
しかし、その一定数を超え、企業が巨大化すると起業家の精神とは関係の無い、あらぬ方向を向くように
なってしまいます。
つまり、ある一定規模になった会社に就職してくる方々は、その起業家とは何の「ご縁」もないのが
普通で、就職目的も自身の待遇が「第一義」であり、さらに有名企業に就職する、ということが目的に
なっている人も多くいます。
ですので、そこではもはや起業家の情熱を共感する空気は醸成されず、
従業員の権利・職場環境・待遇など、本来の企業目標とは違うものに企業側は焦点をあてるよう
になってしまいます。
そして事業部や課ごとに業務は細分化され、ルーティン業務を黙々とこなす、いわば「役所化」が進みます。
かくして、かつての栄華を誇った巨大企業は起業家の情熱もむなしく、時代に翻弄され、静かな終焉を
迎えます。
とまあ、このイーストマン・コダックのことではなく、企業について私が勝手に推測したストーリーですが、
そういうこともあるかな、と言えるのではないでしょうか。

おなじみの "コダック・イエロー"
それにしてもイーストマン・コダック、冨士フィルム同様、愛着のある企業だけにまた再起し、
革新的な商品を世に生んでほしいと思います。
つづく