この度、ボーイング社最新の中型旅客機、B787が世界初の営業飛行(成田空港~香港)をおこなった。
このB787、機体部品の実に35%が日本製とのこと。
機体の部位ごとに三菱重工、川崎重工、冨士重工が製作、さらに新素材の炭素繊維複合材は東レ、と
まさに日本企業のオンパレード。
「準日本製」とマスコミもこぞって書きたてています。

これだけ日本の錚々たる一流メーカーが参画したこのプロジェクト。
当然、日本の最先端技術の宝庫であり、それぞれ特許権、知的所有権で守られているはずですが
そこはビジネス。
早晩、客先のボーイング社及び関連会社の既得技術にされてしまうのではないでしょうか。
これはなにも今にはじまった現象ではありません。
クリントン政権時代、アメリカは日本に調査団を送り、日本の航空機産業の先端技術を調査。
きっかけはとある一流電機メーカーのコンピューターチップ。
これが軍事利用の危険性がある、ということで圧力をかけに来ました。
結果としてそれら民間、航空機産業の技術はアメリカに流れ、今や戦闘機のコクピットの主要部品、
ダッシュボードのセラミック部材、計器内の液晶体、さらにはステルス機に使われる特殊塗料など、
広範囲に使用されています。
アメリカはこれら日本の優秀な航空機産業を支配し、決して部品メーカーの域から出ないようコントロール
しています。
以前、私のブログ「航空機産業の行く末」でも登場したF-2戦闘機も、日本の国産戦闘機の独自開発
を許さないアメリカの横やりによるものです。
アメリカの部品メーカーでいる以上、日本の最先端技術の流失は避けられません。
現在、時期FX機の選定がすすんでいるようですが、いつまでもアメリカから与えられた選択肢のなかで
議論している限り、せっかくの技術が宝の持ち腐れになったり、アメリカに有効利用されることになって
しまいます。
そろそろ本気で航空機産業という、もっとも現代的かつ将来性のある産業を日本の屋台骨にすべく
育成するときではないでしょうか。
そしてFX機開発という国防の観点からも真剣に検討する必要があると考えます。

写真は構想モデル「心神」
つづく