昨今の日本と私たち日本人の体たらくは、政治にはじまり外交や経済、そして教育などおよそ全ての分野で
 
感じられます。
 
かつて70年、80年代、世界を席巻した日本経済もすっかり影をひそめて久しく、その時代の遺産を頼りに
 
なんとか生きながらえている、といったイメージ。
 
当時から「経済一流、政治は二流」と揶揄され、それについて特に省みることなく過ごしてきたツケは大きく、
 
ここにきて日本の政治力、外交力は皆無に等しく思えます。
 
東日本大震災の復興という大命題を筆頭に、沖縄基地、尖閣諸島、東シナ油田開発、北方領土、
 
1000兆円超の債務、TPP・・・、挙げればキリがありませんが、どの問題もこれといった明確な方針が
 
見えてこない。
 
一体全体、どうしてこの国はこんなにも優柔不断な国になってしまったのでしょうか。
 
 
・・・・・。
 
 
 
戦後66年の長きにわたり、私たちは「平和」と「自由」を謳歌してまいりました。
 
いまだ続くアメリカのたくみな日本統治により、私たちは与えられた偽りの「平和」のなかで、まがい物の
 
「自由」を振りかざしているスキに洗脳され、搾取されつづけています。
 
このあまりにも長い「平和」のなかで私たちは自分の頭で考え、行動するという人間本来の習性をどうも
 
忘れてしまったようです。汗
 
前例主義、既得権益がまさにそれを象徴するもので、これらからイノベーションが発生することは
 
あろうはずもなく、人のモチベーションも上がりません。
 
 
 
約370年にもおよぶ幕藩体制をしりぞけ、近代国家を目指した明治政府はまさに「前例」のない、大きな
 
舵取りを任されました。
 
西南戦争に代表される士族の反乱により、侍は消え、まさに白紙の状態からのスタートだったと思います。
 
大衆は「国民」となり、一人一人は国家形成の重要な役割を担いました。
 
そのような国家動乱のなか、一つの教育の指標となったものが福沢諭吉著「学問のススメ」。
 
著書のなかに
 
「一身独立して一国独立す」
 
とあります。
 
個人がそれぞれ生計をたて心身ともに独立し、国家を支えてはじめて国家も独立できる、
 
といったところでしょうか。
 
「国民政府」を標榜する明治政府もまさに時代の現実感を大事にし、意味の無い慣習やタブーをなくすことで
 
世界の情勢に合わせた国家形成に腐心しました。
 
 
「坂の上の雲」にでてくる主人公は乃木大将や東郷平八郎などのスーパースターではなく、
 
松山出身の秋山兄弟と正岡子規。
 
この作品が「一身独立」した登場人物により、日清・日露の戦争を勝利に導いたことを明確に表現しています。
 
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NHKドラマ「坂の上の雲」秋山真之
 
NHKドラマ「坂の上の雲」のなかでも兄、秋山好古が弟、秋山真之に
 
「一身独立して一国独立す」の重要性をたびたび説いています。
 
「自分がやらねば誰がやる!」という精神です。
 
 
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NHKドラマ「坂の上の雲」秋山好古
 
 
戦後長らく「平和」を享受してきた日本。
 
そこでは前例にしたがえば規定路線で何不自由なく過ごせる社会が与えられていました。
 
アメリカの世界への影響力が次第に弱まっている現在。
 
今後もアメリカの庇護下でモルモットとして生きるのか、「一身独立して一国独立する」のか
 
私たちには明確な意思が必要です。晴れ
 
 
つづく