皆さま こんにちは!
久々登場のイベントカレンダー担当「雑学マニア」です。
昨日のイベントクイズは「1シーズン最多暴投のNPB記録保持者は誰?」
という物でした。
正解は・・・ 新垣渚投手(ソフトバンク)でした。
本日は、このたぐい稀な才能と、どうしようもない不器用さを持った
ある意味で最もプロ野球選手らしい選手をご紹介。
高校時代は沖縄水産高校のエースとして春・夏の甲子園に出場、
あの"名将"犀監督の教え子です。
いわゆる「松坂世代」の中でも藤川球児・杉内俊哉・和田毅・館山昌平などをしのぎ、
1998年のドラフトでは松坂大輔に次ぐ評価をされていましたが
本人は「ダイエー以外なら大学進学」を宣言します。
しかし、ドラフト会議ではオリックスが強行指名。
(一昨年の菅野、昨年の大谷のような状況ですね)。
新垣は宣言どおりに九州共立大学へ進学、結果的にオリックスのスカウトが
自殺するという悲惨な事件も起きています。
4年後に意中のダイエーに入団するとストレートと高速スライダーを武器に
1年目から8勝、11勝、10勝、13勝と活躍し、最多奪三振のタイトルも獲得。
ところが5年目の2007年頃からは「分っていても打てない」とか「ボールが消えた」とまで言われたスライダーの制球が不安定になり
ついには年間25暴投のNPBワースト記録を作ってしまいます。
大ベテランの山崎武司に「今まで対戦した中で最高のスライダーを投げる投手」
とまで言わしめた才能と、
75年以上のプロ野球史のワースト記録を作ってしまう不器用さ・・・。
ドラフト時の事件に関し、心無い野次を受けることもありながら
能天気なまでのマイペースな明るいキャラクター。
筆者にとってはどうしても気になってしまう選手です。
2009年以降は肩の故障もあり出場機会も無くなりましたが
昨年は1273日ぶりの勝利を挙げ復活を印象付けました。
同世代のライバルたちがメジャーリーグやWBCで活躍する中、
この「愛すべき不器用男」の今シーズンはどうなるのでしょうか?
何はともあれ球春到来。まもなくキャンプインです。
今年もエキサイティングなプロ野球を期待したいですね。