人の気持ちを汲み取るというのは、いくつになっても難しいものですよね。
僕はCG制作会社でゲームのムービーなんか作ってて今年で八年ほどになります。
この世界はどんどん新しい感性を持った優秀な人材が入ってきますから
ただ長くいればいいってもんでもないし、まあそれだからやりがいもあるといえるんですけど、
いくらセンスが良くてもお客様あっての仕事でもありますから、クライアントの要望や
指示を無視して勝手にやるわけにはいかないです。
仕事の時に一番難しいと思うのは、たとえば
「バーッときてキーンとしたようなの」とか、
感覚的な表現で注文をつけられることです。
この指示をどこまで要望どおりのものに出来るかというのは、
アニメーターとしての技量はもちろん、相手の気持ちを読み取る、
感じとる力が必要だと思うんですよね。
それにはやはりクライアント側の意図をきちんと把握する必要があるし、
相手は企業だとしても、実際話を進めていくのは担当の人で個人なんですから、
その人自信の気持ちもわかるように努力する必要があると思うんです。
しかも仕事柄一つ一つの作業に時間がかかりますし、
仕上がりまで急ぎの場合も多いので、いかに短時間で
こういったことをクリアしていくかは課題の一つでもあります。
最近になってようやくその片鱗が見えてきたなと感じることはありますが、
自分以外の人の気持ちを汲み取るというのは並大抵のことじゃありませんよね。
まだまだ修行が必要です。
それでも学生時代は「何考えてるかわかんない、冷たい」なんて
振られっぱなしだった僕が、近頃女友達に「ちょっと丸くなったんじゃない?」
なんて言われることがあるのは、やっぱりこのCG制作の仕事のおかげなのかなー
なんて思ったりしますね。
僕なりに今の仕事には誇りを持っていますし、これからも
人間修行とともに良い作品を手がけていきたいと思っています。