間違いない、ここが乗車位置だ。
最前車両は降りてすぐ改札だ。
急いでる時や時間に余裕を持ちたい時、
ここからなら人混みを掻き分けずに済む。
僕が渋谷に向かう電車の乗車位置、
実に合理的だ。
ただ、たまに混雑はする。
上半身は押されて腰で耐え、
下半身は流されないように踏ん張る。
その姿勢はまるで空条承太郎よろしく
まさにジョジョ立ちそのものだろう。
それでもいつも混雑しているわけではない。
ここが正解の乗車位置だ。
ずっとそう思っていた。
けれどどうだろう。
あの日、僕は疲れていた。
とにかく座りたかった。
ホームを眺め、
空いてそうな場所はないだろうか?
いつもの位置から後方へ歩いてみた。
先に並んでいる人も少なく、
7割程の確率で座れる乗車位置があった。
後方だ、たしかに改札からは離れる。
けれど座れる。
このゆとり、合理的に匹敵するか上回るか。
いや、上回るだろう。
すこしゆっくりしたい気持ちは座りながら。
急ぎたい時の体力もゆったりしながら。
それらの温存は
降車後の心身共を前のめりにする。
最前位置よりも前のめりだ。
そして今日も座れた、
ゆったりしたかったタイミングだった。
固定観念は時に思考を奪う。
その点、試す事は大事だと改めて思った。
たまには「いつも通り」
そのレールから外れてみる事で発見がある。
その発見は「いつも通り」が
正解なのか誤りなのかを教えてくれる事もある。
もう僕は、
やれやれだぜ、としんどい時に
ジョジョ立ちしなくてもいい。
そんな僕の成功と失敗のサムシング。
あなたの乗車位置、
果たして正解か否か。
何かを変えてみるのは勇気がいるけれど、
踏ん切る価値はあるかもしれませんね。