ファンタジーは、ただの夢物語ではない


それは、私たちの中に眠る「見えない身体」、

すなわちアストラル体(感情・想像・記憶の身体)と、エーテル体(生命力・感覚の身体)を

再び“神聖な器”として
呼び覚ますための霊的装置である。

この見えない身体が目覚めるとき、

内なる神殿──すなわち魂が宿る霊的中枢──は静かにひらきはじめる。

ここから、いくつかの代表的な異世界ファンタジーを取り上げ、それぞれが私たちのどの見えない身体に作用しているのか、そして何を目覚めさせてくれるのかを、ひとつひとつ丁寧に見ていこう。


 

『不思議の国のアリス』

アリスが白うさぎを追って落ちていく穴は、ただの物理的な落下ではない。

これは現実意識の構造から逸脱し、感覚・常識・意味・時間がすべて変容する次元への転落=飛翔である。この“飛翔”とは、アストラル体が自由に動きはじめること。感情が拡張し、理性が混乱し、固定された自我の輪郭が溶け出すそのプロセスこそ、魂の翼がひらく予兆なのだ。

アリスの冒険は、アストラル体の自由な浮遊が“神聖なる混乱”のなかで自我をほどいていく啓示そのものである。


『借りぐらしのアリエッティ』

アリエッティは、小さく生きる小人の少女。

彼女が見る世界は、空気の流れ、家具の材質、葉の震え、音の粒まで“生きている”感覚に満ちている。

これはまさにエーテル体の視野である。

エーテル体は、微細な振動・香り・湿度・呼吸など、五感を超えた生命の共振を受け取る感覚体。


アリエッティの物語は、“小さくなる”ことでこのエーテル的共鳴最大限に開く。つまりこれは、エーテル体が神殿のように「つながりの感覚」を回復するための再起動物語だ。


『千と千尋の神隠し』

千尋が名前を奪われ、“千”と名付けられて労働に入ることは、魂が本来のコードを忘れてしまう状態の象徴である。しかしその中で彼女は、水・風・働くこと・人と人との関係のなかで、感情・記憶・本当の名前を取り戻していく。この名前の回復とは、アストラル体と魂の間にある“霊的呼び名”の再呼吸であるまた、湯屋で垢を落とし、汚れた神様を浄化する場面は、エーテル体の浄化の象徴そのもの。(ジブリすごー)

この作品は、アストラルとエーテルが連動し、“神殿の中心で名を取り戻す”イニシエーションである。


『ハウルの動く城』

ソフィーが老婆にされるのは、社会的自己像(エゴ)を強制的に外される儀式である。

年老いた身体を得たことで、彼女は本当の勇気、慈しみ、自分の声を取り戻していく。

これは、アストラル体が「自己像」から自由になったとき、魂の奥にある“ほんとうの響き”にアクセスするプロセス。また、ハウルの心臓を取り戻す場面は、失われた霊的中心=神殿の中核を回復する行為。

(ジブリすごーその2)

この物語は、愛と自己超越が“魂の神殿の扉”を静かに開く奇跡を描いている。


『ネバーエンディング・ストーリー』

少年バスチアンが本を読むことで、物語の中の世界“ファンタージエン”に吸い込まれていく。

この構造は、アストラル体が想像界を通って魂の源へ帰還する“内的旅路”。

彼はやがて物語の中に自分自身が登場していることに気づき、「願い」と「名前」という神的属性を取り戻していく。これは、物語が魂にとっての“記憶の地図”であることを教えてくれる。

バスチアンが物語に没入することは、まさに神殿の記録庫=アカシック領域への旅でもある。


スプーンおばさんインスパイア?『令和のお箸おばさん』



そして今。

異世界に行かなくても、毎日の台所に、小さな神殿は潜んでいる。(スプーンおばさんインスパイア?)お箸おばさんは、ふいに小さくなってしまう体質を持っている。その“予測不能な縮小”によって、彼女は箸の先の祈り、米粒の記憶、湯気に宿る家族の想念を感じ取っている。


これは、エーテル体が感覚を研ぎ澄ませ、アストラル体がその中で情緒や思い出と再会している状態。


お箸おばさんは、スピリチュアルを「特別な場所」から「日常の器」へと回帰させた存在。彼女は戦わない。飛ばない。叫ばない。ただ、見えない声を聴き、感じ、愛おしむ。

これはつまり、神殿を“世界の奥”に探すのではなく、この手のひらの中”に祈りの空間を開くということ。お箸おばさん≒日本の所作文化は異世界ファンタジーのすべての知恵を凝縮した、静かで確かな神殿の案内人である


ファンタジーは、夢ではない。

魂の身体──

アストラル体とエーテル体を整えるために、人間が紡いできた

“魂のテクノロジー”である。

それは、あなたの内なる神殿を開くために、遠い昔から準備されていた。


そして物語は言う。

あなたの見えない身体を聴いてあげなさい。

あなたの中にある、忘れられた名前を思い出しなさい。あなたは物語を読んでいるのではない。

物語こそが、あなたを読んでいるのだから。


皆さんはいかがでしょうか?


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