学力で「きょうだい」に追い越されるつらさ | 不登校の子ども、障がいのある子どもの学びの場☆スペース海

学力で「きょうだい」に追い越されるつらさ

発達に凸凹がある子どもとその子の「きょうだい」との関係。

最近は障がいのある子どもの兄弟姉妹、

「きょうだい児」の支援をする活動も少しずつ広がってきた。



でも、今日は敢えて、きょうだい児の問題ではなく、

妹や弟に学力で追い越されていくグレーゾーンの子どもに焦点を当てたい。



例えば、2歳違いの弟がいるグレーゾーンの男子、現在小3。

IQは80くらい。国語は比較的よくできるけれども、

計算はくり上がりのたし算でつまずいている状態。

弟は小1。国語、算数ともによくできる。


(あくまでも状況設定はフィクションです)


このような状況では、遅かれ早かれ、学習面で兄は弟に追い越されていく。

特に2歳違いくらいだと、

弟は「兄を追い越したい」と思っていることがよくある。

だから、容赦なく、がんばる。


年下のきょうだいに追い越されていく瞬間は

本人にとっても、親にとっても、切ない瞬間。


追い越されても、そこに強い意識が生まれずスルーできる子どももいれば、

弟に追い越されたことで、更に劣等感を膨らませてしまうこともある。

 
 
つまずいていることに目を向けるのではなく、
 
その子のプラス、その子の得意を見つけて育てたい。
 
 
劣等感ではなく、
 
その子の個性を育てたい。
 
 
待つこと。
 
見守ること。
 
あせらずに、あわてずに。