アシモフ博士の見解によれば、宇宙利用技術と原子力利用技術には順番がある。
つまり、原子力の利用を失敗したときのために、他の居住可能な惑星に移住できる技術がなければならないというわけだ。
原子力を利用するなら、それだけのリスクを想定しようということだ。
言うまでもないが、宇宙利用技術が先で、しかも有人用である。
その考え方からすれば、現状は原子力利用技術に偏っており、よくないバランスである。
日本のバランスはさらに悪い。宇宙利用に関しては、独自の有人輸送手段を持つ計画さえない状態であるからゼロである。自画自賛レベルのわずかな技術があるだけだ。
原子力利用にも宇宙利用にも大した予算がつかず、科学者や技術者が劣悪な状況なのは、同情する。
日本の状況をみれば、政治家を筆頭に、科学技術からの見返りばかりに気を取られている人たちがあまりにも多く、彼らは大局を見失っているから、今後も劣悪な状況は改善されないだろう。
彼らのお抱えの学者たちは機嫌を伺い、空気を読んだ意見しか言わないから、何の役にもたたない。この国の将来を考えると冷え冷えとする。
今のような状況で、見返り重視の原子力利用を推進することは、極めて危険で運まかせの無責任で行為であると思うが、あなたはどう考えるのだろうか。