横方向に
びょんびょん身体をしならせているのは
少し酔っ払い気味の
びょんびょん星人である

ご機嫌な調子で左右に腰を振りつつ
誰かとお喋りしている
恐らく誰か居るんだと思う
なかなかはっきりと会話していたので
もしかしたら私と会話していたのかもしれない

それでも、
私にはどうしても
面識のある人には見えなかったので
知らない人を決め込んだ

びょんびょん星人のびょんびょんは
一際大きなびょんびょんになり
その声は、街を彩りはじめていた

星人の瞳も
美しく輝き出した

それでも
知り合いとは思われたくない
そういう気持ちが芽生えたのは
損な生活ではなかろうかと自問する
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