雨足が早く
風が激しく横殴る

意味のないその弱々しい傘にすがりつきつつ
必死に凌いでいたら

三車線一方通行の道路
左端のレーンの真ん中を爆走する
チャリンコライダー

ロックだと思ったし
ロックだろ?と言われたように感じて
あぁ、ロックだねと
思わず呟いた

口を大きく開けて
その雨風を一身に浴びつつ
自動車レーンを爆走している

心なしか
周りの車がトロく見えた
私等は、傘をさしているのにずぶ濡れである
私達は、一体何にすがりついているのか?

爆速する時は今かもしれない