気さくに肩を組みながら
何か楽しげに話をしている星人
何処でも見かける普通の人間のような
書き方をしたが
その星人が肩を組んでいる人が
どうしても見えない
私だけ見えていないのかと
自分の目をうたぐったが
どう見ても誰も居ないのだ
誰もいない所の肩を組んでいる
かなり寄りかかって体重を乗せているから
本当に何者かが居るのかもしれない
でも、誰も居ない
星人は、
肩を組んでいる者にヒソヒソと話しては
ニッコリと微笑んでいる
どうしようもないくらい闇を感じたが
とても幸せそうだったので
気にしない事にした
80億人以上いるこの地球に
見えない体質の人が居てもおかしくは無いと
自分の心を落ち着けた
目に見える者が全てでは無い
そう思えた時間だった