咳が酷く
朝一で内科へ行く
行きつけの病院はいつもガラガラだから
仕事前にも遅刻せずに行けるのが良い

熱や血圧を測ってベンチに座っていると
お婆ちゃんが入ってきた
血圧を下げる薬、貰いにきただけなのと
何度も答えていたのが印象的だった

看護婦さんと星人の娘さんは
顔見知りらしく
今日は娘さんどうしたの?と
聞かれていたが
血圧を下げる薬が少なくなってきたから
取りに来ただけなの、と答えていた

娘さんが不在で
余計に不安になったのかもしれないし
お薬を娘さんが管理していて
何処にあるか分からないからきたのかもしれない

患者の高齢化が進み
長生きよりも
健康寿命が大切だという情報を良く見かける

患者の意思確認が必要な治療を受ける時
本人では判断出来なくなり
家族が判断しなければいけなくなる

愛する人の命を判断する覚悟を
持つ事が出来ているだろうか?
愛する人に苦労を押し付けてしまう覚悟が
出来ているだろうか?