大きなリアカーに
ダンボールを綺麗に積み込み
木陰で小説を読む星人

服はぼろぼろで
ホームレスのように見えるが
なんとなく品を感じた

静かにあぐらを組み
本を読んでいるからだろうか

私の好きな哲人
エリック・ホッファーを思い出した

読書を好み
独学で哲学を学んだ偉大な人

大学教授に誘われても
港で労働者として働き続け
労働者の為に考え続けた

労働を愛した彼のお陰で
仕事だけを生き甲斐にしていた私は
そこから脱出できたのだ

最近は、労働とお金と余暇
このバランスが少し崩れかけていたので
またあの頃に戻ろうとしていた自分に気づけた

神様がそれを思い出させる為
星人を遣わしたのではと
思ってしまった

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