毛布にくるまり
路上で横たわる星人
ヒョロっとした白髪の頭を
男性の膝の上に置いて寝ている

こぎれいな服装の男性
コンシェルジュ的な制服なので
目の前にある大きなマンションのスタッフだろう
星人に寄り添い静かに見守っている 

いずれ誰しも
路上で倒れる日が来る

健康寿命が伸びれば伸びる程
ある日突然倒れる可能性も高まるだろう

ピンピンコロリが理想的と言うが
コロリと逝く時には
誰か側にいて欲しいものである

星人の安らかな寝顔を見ながらそう思った