土曜日の朝
街に朝日が差し込む頃
独特の雰囲気が漂う
そういう時は星人に会いやすいから
注意が必要だ
夜が明け
街が明るくなると
彼らは何処かに姿を隠し
隠れていた我々が
ゾンビのように駅へと群がる
少し良い事があって
うっかりしていた
太陽より早く外に出てしまったのだ
自動販売機に優しく囁く星人
俺は太陽だ・・・
本当の夜明けを見せてやる
中々落ちない自販機に
苛立ちが隠せないのか
タバコを持つ手がプルプルしていた
時には人で無い物にさえ
恋心を抱く事もあるだろう
私は星人にエールを送り牛丼屋に入った