平日の山は気持ちいい

しばらく人に遭遇せず
気持ち良いペースで進むと
ハイになり自然と歌を歌いたくなる

見晴らしの良い場所で
昼食をとっていると
大きな歌声でその星人がやってきた

こちらに気づくと
声の音を急激に絞る
ものすごいスピードでフレームアウトして行った

これは…
何故かこちらが恥ずかしくて
顔が真っ赤になる

私にもその経験があったので
星人の気持ちは分かっていたけど

他人の本気は
こんなにつらいとは思わなかった

今まで歌声を聴かせてしまった人々に
ごめんねと呟きつつ、おにぎりをほおばった