私たちを知る方には
突然の投稿(ブログ)に
驚かれた方もいるかもしれません。
「どうしたの?」「なにが起きたの?」
そう思った人も、いるでしょう。
でもこれは、偶然でも、気まぐれでもない。
魂から言葉がこぼれ落ちた
奇跡のような時間の記録です。
昨日行われた Unlock Inner Voice Lab。
それは「詩を書く講座」ではありませんでした。
目的はひとつ——
声を出すことで目醒める。
言葉を完了させることで癒される。
詩を書くことで、魂と再会する。
これは、魂の通り道を開き
“わたし”を生き直す準備の時間。
自分の中に長く眠っていた“ほんとうの声”を
もう一度取り戻すための
Labだったのです。
その先に、自然と、詩が生まれました。
私は参加者のみなさんに
何の前置きもなく
タイトルをくじ引きで引いてもらいました。
「今のあなたたちなら書けます」
それだけを伝えて、タイトルを手渡しました。
そして、そこからは
誰にも止められない流れでした。
手が、勝手に動く。
言葉が、降りてくる。
もう、書かずにはいられない。
みゆきちゃんの詩は
まるで“未来の歌”のようでした。
作業療法士として
日々子どもたちの心と向き合い
丁寧に、静かに、
でも確かに希望を紡いできた彼女。
その優しさと芯の強さが
詩となって溢れ出しました。
すべての子どもたちに贈る言葉が
そこには宿っていました。
ゆみちゃんの詩は
まるで絵本の1ページのように
美しくファンタジックで
でも確信に満ちていました。
スピリチュアルを愛し
それを誇りとして生きる彼女は
正しさや届け方に迷いながら
ずっと言葉を真面目に扱ってきました。
だけどこの詩には
理解されなくても“好きな世界を生きる”という
強さと自由がありました。
そこに、感覚に触れた人だけが持つ
豊かな感性が宿っていました。
けいちゃんの詩は
胸の奥の扉を静かに開けたような
凛とした光を放っていました。
普段はニコニコと穏やかな彼女。
でも実は、人知れず葛藤し
自分自身と闘ってきた時間がありました。
“自分らしくある”ことを模索してきた
彼女だからこそ
その一歩は美しくて、尊くて、
自分自身に差し出した「旅立ちの詩」でした。
語彙とは、飾るための装飾ではない。
心を解放し、感性が世界に触れたとき、
言葉は自然に生まれる。
たった数時間で
こんなにも豊かで深く
美しい詩が生まれるのは
「うまく書こう」「人にどう見られるか」
ではなく…
“わたしのままで書いてもいい”
という空気があったから。
Unlock Inner Voice Labは
それを許し合える、稀有な場です。
私自身も、詩を書きました。
「花」という共通テーマに加え
けいちゃんとゆみちゃんからもらった
キーワードを受け取って
何かが静かに解けていくように
私は、昔の自分と、向き合っていました。
忘れたと思っていた感情。
置いてきたと思っていた言葉たちが
まるで「今だよ」と言うかのように戻ってきて
私はそのまま
過去を思い出しながら紡いでいました。
「才能の神が降りてきた」
そんなふうに言いたくなるほど
みんなの詩は素晴らしくて、力強くて
自由でした。
でも本当は
これは「才能」ではないのかもしれません。
心の鍵を開けたとき
言葉は、誰にでも降りてくる。
“わたし”が“わたし”に還ったとき
言葉は、ちゃんと生まれてくる。
昨日、それを目の当たりにしました。
Unlock Inner Voice Labは
単に「詩を書く場所」ではありません。
魂の声を思い出す場所。
もう一度、自分の真ん中とつながるための道。
この日生まれた詩たちが
書いた人自身の灯火になるのはもちろん
いつか、誰かの心にも
そっと届くことを願ってやみません。