コースタイム(休憩を含む)

11月2日 晴
05:30マチガ沢出合-07:08ガレ沢のコル-08:27肩の小屋-08:56谷川岳トマの耳-09:08谷川岳オキノ耳-10:00一ノ倉岳-10:30茂倉岳-12:24武能岳(昼食)-13:05蓬峠-14:02七ッ小屋山-14:40清水峠(幕営)

11月3日 晴 夕方から雨
04:30起床-06:00清水峠出発-07:38ジャンクションピーク-09:16大烏帽子山-12:49檜倉山(昼食)-16:12柄沢山の南500m池塘(幕営)

11月4日 雨 午後から雪
04:00起床,朝食-06:10幕営地発-09:25米子頭山-15:00谷本沢始点付近(視界不良のため不正確)幕営

11月5日
04:00起床,朝食-06:00幕営地発-07:56朝日岳方面道標-08:18巻機山山頂-08:52牛ヶ岳山頂-12:00五十鈴川横断-14:24登山口

11月の3連休は谷川岳に行こうと地図を眺めていたら朝日岳から巻機山まで稜線で繋がっていたので歩いてみることにした.

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登山1日目,11月2日.前日に長岡から土合まで電車に乗り,マチガ沢出合まで歩いてキャンプをしていた.起床し朝食を済ませ巌剛新道を登った.天気が良く順調な出だしだった.
肩の小屋の手前で泥の中に足を突っ込んでしまって足首まで泥まみれになってしまった.肩の小屋で休憩がてら靴下履き替えた.肩の小屋の人は荷揚げのため不在であった.汚れてしまった靴下はザックの雨蓋の上にくくっておいたらやがて乾いた.

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谷川岳山頂は既に数人登山者がいた.これから巻機山まで歩くと行ったら,「気をつけてね.」と言われた.写真を撮ってもらって先に進んだ.
一ノ倉岳や茂倉岳までの道中にはわずかに雪があったり霜柱ができていた.冬が近づいていた.

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茂倉岳までは行ったことがあったが,武能岳は初めて登った.武能岳手前はなかなかの急登だった.山頂に着いてから昼食を食べた.
昼食後,蓬峠まで歩いた.蓬ヒュッテにはもう人はいないようだった.計画ではここでキャンプの予定だったが時間が早いので清水峠まで行ってしまった.

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七ッ小屋山を超えると清水峠の辺に大きな建物が見えた,送電線の監視所だ.隣に避難小屋も見えた.

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避難小屋の周りにはすでにテントが1つ立っていた.自分もテントを張った.後にあと2人来てテントは4張になった.実は避難小屋も空いていたがわざわざテントを張る変人4人.
ここは水場も割と近くにあってなかなか便利なところだった.夜も天気が良くて快適な夜を過ごすことが出来た.

登山2日目,11月3日.
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特に問題もなくジャンクションピークに到着.ジャンクションピークには「巻機山・難路道ナシ」の看板があった.

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藪漕ぎが始まった.想像以上に大変で大烏帽子山に着いた時点で予想より時間が経っていた.
大烏帽子山から先は背の高い植物が増え,更に道が険しくなった.
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天気が良くてかなり暑かった.檜倉山まで来て昼食を食べた.山頂には大きな池塘があってすてきな雰囲気の場所だった.おかげで水の補給もできた.

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檜倉山からは笹に加えシャクナゲも出てきて進むのが更に大変になった.だんだん群馬県側のほうが草の丈が低いことがわかってきたので,稜線の東側を中心に攻めた.
当日中に柄沢山まで行く予定だったので先を急いだが,藪漕ぎが想像以上にきつかった.
結局16時くらいに進むのを諦めた.運良く小さい池の近くに平地を見つけたのでテントを張った.

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テントを張り終えたくらいから雨がぱらついてきた.今回は荷物の軽量化のため,フライシートを持ってきていなかったのでテント内に水が入ってきてしまう.ポンチョをフライシート代わりにかぶせて多少はマシになった.そもそもテントがだいぶ傷んできていたようだ.
ラジオで天気予報によると翌日も天気は悪そうだった.体力温存のため少し早く寝た.

登山3日目,11月4日.雨が降っている.当初の計画では今日下山予定だったがどうやら無理そうだ.テントの中にも少し水がたまってしまった.朝食を食べてから雨具を着て,テントの撤収をした.

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雨の日の藪漕ぎは大変な労力を必要とする.足元は滑りやすく濡れた草をかき分けて,軍手はすぐに冷たくなってしまった.
霧のため視界不良だった.どちらへ進んだらいいかはコンパスだけが頼りだ.幸い今回のルートはほぼ真北に向かう真っ直ぐな稜線だったので,なんとか道を外さなかった.

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米子頭山の山頂には誰かが置いていった看板があった.一人寂しい時に人工物を見ると少しホッとした.おかげで現在位置も知ることが出来た.
米子頭山山頂からすぐ北進しようとしたが木が多すぎて進めなかった,一旦山頂まで引き返してから,東のなだらかな尾根を少し降ってから進路を北に切り替えた.
身長以上の深い藪が続く.雨のため更に体力を消耗した.相変わらずの視界不良で自分の現在位置がどこだか確信が持てない.
15時頃,雨がみぞれになってきたと思ったらすぐに吹雪になった.雨でさんざん濡れた後,吹雪で気温が下がったので,あっという間に手足の先がかじかんできた.
数分で身体も震えだした.突然の事態に軽くパニックになってしまった.死ぬかもしれないと思った.
第一に稜線上にいてはいけないと考え,稜線を下りた.次に風を防いで温まらなければいけないと考えた.周りは急斜面でテントを張る空間など無いように思われたが,幸運にも僅かな平地を発見した.

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全身がガタガタと震えている中,テントを張った.靴も脱がずにテントの中に入り,ストーブを取り出し灯してコーヒーを作った.次に着替え,濡れた服を全部脱いで乾いた服を着たら大分暖かさが戻ってきた.

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雪と風はずっと強かった.明日もこんな天気だったらかなり命が危ないので救助を呼ぼうと思った.
夕食後は寝袋に入ってじっとしていた.寝袋も少し濡れてしまって寒かった.

4日目,11月5日.夜は寒くて時々目が覚めた.朝になっても風は強かった.外を見たら真っ白で雪が20センチくらい積もっていて驚いた.
テントを撤収して行動開始した.相変わらず視界が悪く現在位置はいまいちわからん.
念のため軽アイゼンとピッケルを持ってきていてよかった.雪に埋まった草の斜面は滑りやすかったが何とか登ることが出来た.

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昨日降りた分を登り直して稜線に出てしばらくすると,巻機山の南にあるピークに差し掛かっているとわかった.雪はやんで少し暖かくなってきた.
ここから急に木が生え始めて森のなかに入ってしまった.木にさえぎられて周りが見えないが稜線は外れていないようなのでコンパスを頼りに進んだ.木に邪魔されて真っ直ぐ進むことが出来ないので苦労した.

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この森を抜けるとゆるやかな丘が近づいてきた,もう少し近づくと丘の上に標識が立っていた.「朝日岳方面」と書かれていた.とうとう一般ルートまで戻ってきた.心底ほっとした.

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また吹雪いてきたので少し寒い.まずは巻機山の山頂を踏んだ.山頂はすっかり雪で埋まっていた.写真だけ撮って出発した.
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次に牛ヶ岳の方面に進んだ.牛ヶ岳を超えて下山しようと思ったからだ.牛ヶ岳を超えて下り道になったが雪はしばらく残っていた.こちらのルートはあまり人気が無いようで道がすこし草に覆われていた.
しばらく下りてようやく雪がなくなったのでアイゼンを外した.前日の雪か雨で道は濡れていてかなり滑った.

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下って行くに連れて周りの紅葉がキレイになってきた.山頂の様子とのギャップを感じた.もう全然寒くないので防寒着を脱いだ.

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途中で川に差し掛かった.ルート的には川を渡れとかいてあった.川の水が冷たかった.しかし川と紅葉がとてもきれいな景色を作っていた.
川を渡るとものすごい岩場が続いた.ずっと鎖やロープが張り巡らされた急な道だった.下山ルートの選択をミスったと思った.
これまでの疲れと連続する鎖場で完全に腕がやられた頃,取入口に到着した.取入口では消防団のような人々が見回りか何かをしていた.下山が遅れた自分を探しに来たかと思って心配したがそうではなかった.
ここで2日ぶりに人と話した.なんか涙が出そうになった.

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最期は紅葉の美しい渓谷の中の道を行く.途中に滝がいくつか合って綺麗だった.
14時半にようやく登山口まで帰って来た.朝から何も食べていなかったのでお腹が空いた.残ったお菓子を食べた.

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帰りはちょうど工事現場から帰るおじさんが六日町の市街地まで快く送ってくれた.非常に助かった.
六日町駅から電車に乗り帰路についた.

〔まとめ〕
天気図はちょっと冬型になりそうだったけど行けるかな~,と思って行ったら結構ひどい目にあった.いまだに手の小指の間隔が戻らない.
稜線で吹雪かれた時は死ぬかと思ってちょっと冷静さを失ったけれど,テントを張ったり,濡れた服をすぐ着替えたりといった基本的な行動ができたので助かった.
暖を取ったり,服を乾かしたりする為に普段より多くガソリンを使った.いつもそんなに必要にはならないかと思っていたが今後もガソリンは十分に持って行こうと思う.
藪漕ぎは暫くやりたくないのでまた雪が十分に積もったら今回のコースにチャレンジしてみようと思う.