コースタイム
12月28日(晴れ時々雪)
7:30浅間山荘-08:07一の鳥居-08:35不動滝-09:34中開霊魂の石碑-10:50火山館11:20-11:28湯ノ平口分岐-11:47前掛山登山口分岐-13:00前掛山避難小屋-13:30浅間山(前掛山)山頂-13:50前掛山避難小屋-14:24前掛山登山口分岐-14:35湯の平口分岐-14:45火山館15:25-15:41湯の平口分岐-(草すべり方面)-17:00草すべり途中(幕営)

12月29日(晴れ)
03:00起床・朝食・テント撤収-05:00出撃,草すべり方面-06:24進行困難により退却-07:00湯の平口分岐-07:05火山館07:30-08:50不動滝-09:25浅間山荘


2013年最後の登山は浅間山に決めた.他の候補に谷川岳や苗場山があったが,冬型の天気予報を踏まえて,少なくともドカ雪が降らなそうな内陸で実家から近い山と言ったら浅間山だった.

装備は長靴とゴム手袋を新調した,また長靴をバンド止めして使えるスキーを導入したので持っていった.
あと,米軍が使っているモールシステム弾帯をザックの前部分にバックル止めできるように改造して,ポーチを2つ着けて片方にカメラ,もう一方に小物を少し入れて装備した.スキーではなかなか便利であったが,結論から言うと動きにくくなるだけで登山ではあまり便利ではなかった.

家族に迷惑をかけるのもアレなので,登山口までバスで行こうとしたが小諸駅から朝一のバスがいつの間にか縮小されていたので,結局浅間山荘まで送迎してもらった.
「死体運ぶよりけが人運ぶほうがお金かかるんだからダメだよ.」
と念を押されて浅間山荘を出発した.冷凍状態で春まで放置されるのは勘弁だ.

歩き出しの天気は薄曇り,標高は1500くらいからすたーとなので既に割と寒い.浅間山は2年ぶりだが前回より雪が多い感じがした.
不動滝まで来て少し休憩を取った.ここで合羽のズボン,マウンテンパーカ,アイゼンを装着した.



カモシカ平に出ると雪が急に深くなって歩きにくくなった.雪は閉まっているかと予想していたが,上に乗ると身体が沈んでいくパターンだった.かんじきを持ってこなかったのが悔やまれる.試しにスキーを履いてみたが登攀能力がカスだったので無理だった.
深い雪に手こずり浅間山荘からトータル3時間位で火山館に到着した.年末だが火山館の研究員さんが迎えてくれた.年末年始も小屋に駐在するようだ.ご行為でスノーシューを貸していただいたので,火山館に荷物をおいて浅間山山頂を目指した.



実はスノーシューを使ったことはない,足が埋まらずに雪面を歩けたので感動した.雪のない時とほぼ同じペースで樹林帯を抜けることが出来た.


森林限界を超えてもしばらくはスノーシューのまま登ることが出来た.風が強くなり,だんだん雪が氷になってきたのでアイゼンとピッケルに換装した.
木がなくなると風が襲いかかってくる.突風が吹くたびにしゃがみ込んで耐える.動きを止めるとすぐに寒くなってくる.ジャンパーの中で汗が凍ってバリバリしていた.
時折雲間から太陽が顔をのぞかせると,凍りついた斜面がギラギラと光を反射する.
巨大な斜面を延々と登って行くとわずかな平地が現れ避難小屋がある.避難小屋と言ってもカマボコ型の覆いがあるだけだ.



気がついたら13時を回っている昼食を食べていなかったことを思い出し,無性に腹が減った.おにぎり1つくらい食べてくればよかったなぁ,と思った.
前掛山までは弧を描く刃の先端を歩く.風は更に強くなり何度か体が宙に浮きそうになった.
台風とかで人が飛ばされる風速は25~30 m/sらしい.


前掛山山頂に辿り着いたが,ゆっくり景色を楽しむ余裕などない.火口からは煙が立ち上っていた.他の登山者もなく山頂を独り占めし気分が良かった.写真を何枚か撮って山頂を後にした.




お腹が空いていたので急いで火山館まで降った.焦って歩くと風に煽られてバランスを崩し,何度かヒヤッとした.



火山館まで戻って,スノーシューをお返しして,遅い昼食を食べた.しばらく休憩させてもらってから,さっき降った道を戻り黒斑山を目指した.



湯の平口分岐で草すべり方面に進路を取った.スノーシューは返してしまったので雪をかき分けながら進んだ.
分岐から先は雪が腰上くらいまであってそう簡単には進めなかった.
無心で雪をかき分け続けたが,日が沈みそうになったので諦めてテントを張った.
酒を飲んで19時過ぎには寝てしまった.

午前3時に目がさめた.朝食を食べてテントの撤収を済ませると5時位になった.夜の内に雪が固まることを望んでいたがそうはならなかった.


しばらく登ってみたが一向に進まないので途中で諦めてスキーでゆっくり滑って降りた.湯の平口まで来たところで日が昇って,美しい朝焼けを見た.


三度火山館まで戻ってしばらく休憩させてもらってから浅間山荘へ向けて出発した.昨日は誰にも会わなかったが3グループくらいとすれ違った.
前日に苦労した深い雪も降りはスキーが使えたので結構早かった.実際のところスキーはあまり得意ではないので滑っていたのか転がっていたのかは微妙な所だ.
火山館から2時間ほどで浅間山荘まで戻ってくることが出来た.この日は前日より晴れていて少し暑かった.

浅間山荘で携帯電話が通じたので迎えに来てもらった.

まとめ
2013年は人生の中で最も多くの山に登れた1年だった.危険なことも何度かあったが,今まで身につけた知恵で乗り越えることが出来た.2014年は山に行けるかわからないが,山に行く時間を作るために頑張りたい.