この土地で迎える正月は、人々の行列から始まる。
鰐口の呼ばれる銅製で直径約31cmの鐘が、納められた
門に到着するまでに、約20分かかった。
この門には、見事なまでの精巧な彫刻がほどこされ、
その両側には、怖い顔をした像が1体づつ立ちすくし、やって
来るものをぎょろりと見下ろしている。
一方は、何かを叫んでいるように見え、もう一方は、苦虫
をかみつぶしたかのように、口を真一文字に結んでいる。
門へ進むと、この一対の像の視線も、いっしょに、その姿
を追ってくるように見える。
行列の先頭は、今どのあたりだろうか?