書いても書いても、これで書き尽くした、ということは無いにちがいない。
ブログを始めた頃には、書くネタが無い! と思うこともあったけれども、
読んだ本の感想を書けばいいや! と開き直ってからは、書くネタに困る、ということは無くなった。
毎日、何かしらの本を読んでいるので、その本がいい本だったら、その本の感想文を書けば、それなりに善い内容の記事が書けるはず。
ということで、読書感想ブログ、というスタンスを取って、このブログは更新するようにしています。
といっても、全部が全部、引用にもとづいた感想記事ばかりではないのであって、
自分がその日その時に、強く思ったこと、深く考えたテーマに関して、わたしはこう思う、という記事も結構な数書いていると思いますしね。
この場合は、自分の日常生活や仕事において、そのことを深く考える必要があった、そういうテーマということなので、
それ系の記事をいま読み返してみると、ああ、ここで書いているような認識を得るためには、結構、悩んだり苦しんだ時間があったなー、と振り返って思い出しますね。
このあたりが、自分の人生経験を通してつかんだ、ある意味での小さな悟り、気づきのところなのだと、自分では思います。
こういう気づきのような記事が、そう毎日毎日、ハイレベルで書けるわけもないのであって、
何しろ、仕事で疲れてしまって、そのままバタンキューで寝ちゃう日もあるしで、そうそう毎日、これは! なんていう気づきが得られるほど、波乱万丈の人生を生きている人は、そうそういないでしょう。
そこで、読書になるわけですが、
特に、偉人が遺してくれた思想書や、歴史に関する著作だとか、あるいは文学を読んで、
自分としては、その読書から何を思ったか、感じ取ったか、どのような理解を得たか、ということを、
ブログ記事にして、考察しつつ、書いてみる。
こういう記事が、わたしのブログには非常に多いと、振り返って思いますし、だから毎日読書をしていれば、何かしら書くことはある、というね。
そんな気がしますけれども。
それでも、単なる要約や、受け売りレベルのコピー記事では、書いていても面白くないし、読んでくれる人からしても、そんなに面白いものにはならないでしょうから。
そこは、自分としての、レオなりの考察を入れてゆくことが大事。ということだと、自分では思ってますけどね。
難しい内容の著書だったら、これは現代的に言うと、こういうニュアンスで理解してゆくと、意味がいっそうよくわかりますよ、とか。
あるいは、オリジナルの著書自体、ひじょうに読みやすくて、わかりやすく、かつ素晴らしい内容であるのに、本自体が絶版となってしまっていて、世に知られていない。あまり知っている人がいないような名著を見つけた場合は、
これまた、自分が感銘を受けた文章を適宜引用しつつ、その文章はどういうことを自分に考えさせたか、ということを書き、述べてゆく。
紹介しながらも、自分はいかなる形で咀嚼して、そこに何がしかの学びを得られたと思ったのか。そのことを書く。
そーんな風にして書いてゆくと、毎日毎日の更新であっても、それなりに読み応え有り、のブログ更新は出来るのではないかなー。
というのが、いまの自分がブログに関して思うところです。
ちょっとした気づきや思いつきであっても、そのことに関して現時点で思うことを、言葉にして書いてみる。
これは、自分自身の考えを、あとで客観的に読み返して、自己反省につなげることが出来る、という意味でも、有効な作業だと思うんですけどね。
ただ思っただけだったら、一週間、一ヵ月、一年と経つうちに、そんなことをふと思ったことすら忘れてしまうのではなかろうか。
ところが、ブログで記事にして書いておくと、あとで自分自身が読み返すことが出来るので、3年前、5年前、10年前の自分の記事を読み直したりすると、
この点は、書いてはいても、いまだに十分に出来ていないじゃないか、と思うこともあるし、
さらに付け足したくなるような、新論点がいまではあるなぁ、とか、
そんな風に使っていると、同じようなテーマで何度も書いているようでいても、いま書いてみると、ちょっと違った方向に話が展開していったり、
同じテーマに関して、以前と同じ主張をふたたび言うことになっただけにしても、前とは違った表現になったり、例え話が出てきたり、よりわかりやすい説明が出来るようになっていたりと、
自分自身の文章力の変化にも気づいて、これがまた面白いわけです。
2010年に書き始めた頃の文章に比べたら、いまの書き方は、あきらかに変化しているのが、文章を読み比べるとわかります。
だから、2010年から数年間の初期の記事は、いまはほとんど非表示にしちゃっているんですけどね。
我ながら、自分で書いた記事でありながらも、名著の引用などしつつの解説が多いので、何年か経ってから自分で読み返してみても、あ、勉強になるなぁ(笑)、と感じるので、楽しいかぎりです。