つい先ほどまで『君の名は。』の録画を見ていた。

 前世とかではないんだなー、と思いつつも面白かった。

 夢がキーワードの一つになっていたので、私の人生で

 一番忘れられない夢のことを記す。

 

 阪神淡路大震災の少し前のこと。

 当時私は中学1年生だった。

 正月は祖父の誕生日である1月2日に母の実家に集まる

 ことになっていた。

 例年通りに新年と祖父の誕生日を祝い、伯父夫婦が用意してくれた

 ご馳走を食べ、従妹達と遊んで楽しく過ごした。

 

 1月3日~5日のどの日かは覚えていないけれど、自宅の

 炬燵でゴロ寝をしていた時に強烈な印象を残す夢を見た。

 コンクリートではなく、土の中の地下道のようなところで

 私が死神に捕まってしまった。

 

 顔が骸骨だったのか何だったのかは定かではないが、マント

 を身にまとい、長い柄の付いた鎌を持っていた。

 夢の中でも、目覚めてからも死神だとはっきり意識できた。

 

 「離せー!!」と私はもがくも、体格の大きな死神からは

 なかなか逃れることができない。

 そこへ祖父がやってきて、私の身代りになり、逃げろと言う。

 そのままそこに居ても共倒れだと判断した私は逃げることに。

 

 実際に夢の中で逃げたのかどうかは定かではなく、その直後に

 目覚めたような気もする。

 とにかく怖かったし、後味の悪い夢だった。

 

 その2~3日後に祖父は2回目の脳梗塞で倒れ、翌日息を引き取った。

 そしてその後10日程で大地震が起こった。

 忘れられない23年前の1月の出来事。