BOSE QuietComfort3

仕事場が幕張になったために移動時間を以下に快適に過ごすか、という課題が自分の中で急浮上して来ました。
ストレス過多の現代社会を如何にサバイヴするか、というこの課題に関しては、高校時代からの友人のK-SUKE君の主要命題の一つで、彼とはよくこういう話をするのですが、そんな彼もオススメのBOSEのノイズキャンセリング・ヘッドホン、 QuietComfort3についてレビューしてみようと思います。
その前に基本情報を書いておくと、ノイズキャンセリング・ヘッドホンとはその名の通り、騒音を低減する効果のあるヘッドホンです。
その方法は様々で、中にはただヘッドホンの耳覆い部をやたらゴツくして外の音が聞こえないようにして、これがノイズキャンセリングじゃ!といってる詐欺みたいなのもあるのですが、BOSEなどの主要メーカーのやり方というのは基本的に、飛行機や電車などの振動音、風切り音やエアコンの作動音のような特定の音域の音に対して逆位相の音波を発生させてそれを打ち消す、という仕組みのようです。
(まあこれも話だけ聴くとちょっと単純でインチキ臭いんですが)
で、これがなかなか難しいらしく、SONYとかAKGとかゼンハウザーとか、各社のモデルを見ると、ノイズキャンセラーが外付けになってて煩わしかったり、ヘッドホン本体がやたらゴツくなっちゃってたりする上、ノイズキャンセラーの副作用でホワイトノイズ(シャーっていう音です)がなかなか消えなくて苦労しているようなのですが、BOSEのQuietComfortシリーズはホワイトノイズもほとんどなく、さらに携帯性、装着感をとっても一歩抜きん出ている、というのが大方の見方のようです。
ただその分BOSEの弱点は値段で、このQuietComfort3では4万7千円もするんですね。
iPod二台買えちゃえますね。
そんだけ高い金払う価値はあるのか、というのは難しい所で、普段あまり電車に乗ることもないし飛行機乗ることもほとんどない、騒音も別に気にならない、という人は正直ムダだと思います。
でも毎日移動にある程度の時間を割いている人、新幹線や飛行機で出張する機会の多い人、騒音をストレスに感じる人ならば、少なくとも試してみる価値はあるでしょう。
一ヶ月以内なら返品できる訳だし。
ノイズキャンセリングの効果に関しては多くの人が多少なりとも衝撃を受けるくらいのインパクトはあると思うし、その上でクセのあるBOSEの音のチューニングを好きと言える人なら、4万7千円払うでしょう。
まあ僕の場合は上記はかならずしも当てはまらないのだけど、たまたま商品券を持ち合わせていてほとんど自腹を切らずに済んだ、という事情がありまして。
しかし、これを使ってると如何に都会が騒音に包まれているか、というのを実感できます。
割と静かな所で聴いてもやっぱりキャンセルされるノイズがある。
とはいえ、これだってノイズを打ち消す為に逆位相の音波という別のノイズ(人間の耳では音として認識されないとはいえ)を流す、と言ってしまえるわけで、快適さをもたらすための技術が生んだ不快を打ち消すための技術が生んだ不快を打ち消す為の技術、この倍々ゲームに終わりはあるのだろうか・・・
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ちなみに前のモデルのQuietComfort2も平行販売されています。
2はクローズドタイプ(耳がすっぽり覆われるヤツです)で、3はオープン(耳載せ式ね)。
2が4万2千円で3が4万7千円。
ノイズキャンセリング機能は3の方が多少進化してますが、そこまで大きな差はないようです。
音質の違いは未確認。2の方が音の分離がいいという噂あり。
3の方が2よりだいぶ小さく、軽い。
2は乾電池使って、3は充電式。
僕は二つを比較して、コンパクトさと装着感の優位性、ノイズキャンセリング効果に魅力を感じて3を選びました。
以下のレビューは興味ない人が読んでも面白くないです。
購入を検討してる人、オーディオ機器好きな人は参考にしてください。
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まず音質に関して。
(ここらへんは僕専門家じゃないので、ちょっと知ったかぶり混入してます。というか音質は人によって感じ方違うので、参考程度にしてください)
BOSEの音の特徴としてよく言われるのは、「厚みのある低音」というヤツです。
確かに低域はしっかりと量があり、なかなか迫力がありますね。
キレがあるタイプではないです、ちょっと緩め。
高域に関してはそこそこキレイに出るしクリアです。
ただ抜けの良さや繊細さは感じられない。低域の量の多さと比べるとちょっと足りないです。
中域は薄い感じがしますね。ちなみに人の声などは主に中域にカバーされているんですが、ここが弱いのでボーカルの存在感などに物足りなさを感じる。
特に女声のヒップホップやR&Bなどは低域にボーカルが紛れてしまう傾向があります。
音場感はあまり広がりのある感じではないですが、音像の焦点が頭の中で割りとはっきり感じられます。
分解能はいまいち。
低域があまりタイトでないこと、中域が弱いこともあり、ボーカルやメインの旋律があまり前に出てこないので埋もれがちだし、音数が多くなってくると平たく感じてしまう。
まあこの辺りは好みの問題で、低音重視、ノリ重視の人にとってはあまり気にならないかもしれないけれど、僕のようにボーカルの生々しさや抜けの良い高音を求める人にとっては鮮やかさ、繊細さにおいていまひとつ、ということになりそうです。
と、辛めの評価をしてしまいましたが、もちろんこのヘッドホンの価値というのは音質よりもノイズキャンセリング機能にこそ見出されるわけです。
僕の場合ヘッドホンを使うのは基本的に電車や飛行機の中がメインなので、音質云々以前に遮音性というのは大きな問題で、その点においてはかなりの威力を発揮してくれます。
スイッチを入れると途端に周りの音がすーっと遠のくようで、これは水に潜ったときの感覚を思い出すのですが、とくに新幹線や飛行機で長時間過ごすときなどは相当楽になりそうです。
(電車のアナウンスや、はっきりとした人の声、電話の音などはそのまま通すので、ノイズキャンセリングによって不便や危険を感じることはほとんどないと思います)
さらに、それだけの機能を搭載しながらこれだけコンパクトで、装着感も優れているというのは特筆すべき点です。
ノイズキャンセラー本体も電池もすべてヘッドホン自体にマージしてありながら、ストレスになるほどの重さは感じられず、また特に煩わしいケーブルやデバイスも一切なし。
イヤーパッドは低反発のウレタンぽい素材を使っているので、耳載せ式にしてはかなりフィット感がよく、音漏れも少ない。
というわけで音質に関していえば価格を考えると割が合わない感がありますが、それとは別の次元で一度試すべき価値のある製品です。(音質も決して悪い訳ではありません。ヘッドホン単体で見れば値段的にちょっとキツい、というはなしです。)
あとはウルトラゾーネとかゼンハウザーあたりの、僕好みの音作りをしているメーカーがこれに匹敵する性能・快適性の(あともっと安い値段の)ヘッドホンを出してくれたら最高なんですが。
ちなみにBOSEは購入後一ヶ月間なら返品も受け付けてくれます。
高い買い物だし、僕もすべてに満足しているわけではないので、一ヶ月間じっくり聴きこんで判断するつもりです。
(まあ返品はしないと思いますが)
しかしこのあたりは製品に対するプライドを感じられて好感が持てますよね。
他のメーカーも見習うべき。
(11月12日追記:30時間程のエイジングの結果音が多少良くなりました。
具体的には、低域の膨らみが少なくなったため中域・高域があまり埋もれなくなったようです。
合わせて高域のクリアさもやや向上したように感じます。ヴォーカルの艶やかさは相変わらずイマイチですが。)
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以上、レビュー終わり。
ってか書くの疲れた・・・