薄着ついでにもう何枚か

脱いでしまいたい衝動・・・



掃いて捨てられた先の世界-鎧新調



鎧新調



大人の顔を装い

一枚噛もうと欺いてきた

年月が惜しくなる


心の動きを丁寧になぞるのは

生まれたてに立ち戻るため


決断を前に切り捨てた

バカ正直とがむしゃら


何にでも全力が裏目だった

完璧に重ねてきた上塗り


感情の破裂が生んだ亀裂

取り繕うより脱ぎ去って

自分を露わにしたくなる


ギプスを外した時みたい

痩せこけた貧相に赤面


ここから血肉を育てよう

皮を剥がなきゃ見えないものが

秘めた鎧になるはずだ