サロンスペースで私がもっとも違和感を感じていた場所を改造した。
商品などをディスプレイする棚が二つ並んでいたが、かさばる割にはけっこうモノを置く場所が少なくて、見える範囲も狭い。アジアンテイストってーのがとにかく気にくわね。
たかが棚、と無視していたが、急激に嫌になってリサイクル屋さんに買い取ってもらって新しい棚が届いたが、棚がない状態でイスと床に商品を陳列したまま仕事した日もあった。常連仲良しのお客様に限って、事前に了解を得た上ですごい状態で営業した。
思えば6年前、自分のスピリットがどういうものを求めているのか解っていかなった。当時トレンドがバリやタイなどのインテリアだったのと、堀江の家具屋さんはダークブラウンの家具オンパレード。そこに和の要素をミックスしていたので、商業スペースとしては良くできていた。
その原因がはっきりわからなかったので、辛さだけを先輩の女性経営者に相談した時、彼女は店内を見渡して、「ここは絶対にまこさんの空間じゃない!まこさんヨーロピアンやもん」ときっぱり。
「この違和感は仕事にもマイナスになるから思いきって変えてしまえば?私の勘やけどまこさん大阪より東京の方が合いそうやけど~~いっそのことどう?」
はへ?なんで私がヨーロピアン??意味不明だったが「と、東京?知り合いも引越し予算もゼロです~。」
後に彼女のアドバイスは完全に的を得たものだと確信した。まずはダークな色調から明るく変化を加えて気分を上げることに。カーテン専門のデザイナーさんにまかせて一緒に手を加えたら、なんとなく今のオリエンタルコンテンポラリーになった。そこからようやく仕事に本腰が入ったし、今では更にアジアンを排除して晴れやかな気分だ。
その後東京に来ませんかオファーも何度も何度も現れては消え、かといって自力で行く気はなく縁の薄い東京だが、東京の方が合うよと言われてきた。でも日本一、サービスや値段に対して厳しい大阪で修行できて良かったと思っている。
住宅事情や予算を考えたら重厚なヨーロスタイルなど非現実的だから眼中になかった、クラシカル以外のヨーロ調などいくらでも可能なのに、結局私は流行や何らかの観念に囚われて、本当の自分を誤魔化して流されていただけなんだろう。(反省)
それでも少し和とアジアは残っている。スリランカへアーユルヴェーダの勉強をしに行った時に、お坊様がくださった大切な大切な仏像様が鎮座しておられる。お寺で精進料理を頂いたりアーユルヴェーダの知恵を教わっている最中にお弟子さんが私のために彫っていてくださった。毎朝インセンスを燻らせ、お水を供えて手を合わす、数秒の心静かな心地よい時間。インテリアを変えただけで空気まで変わった。自分に馴染む環境って大切だ。
