Tさんに心を乱されまくりの私であったが

 

 

ある日、Tさんを嫌う男のアルバイトの人から
「Tさんとは最近どうなの?」
と聞かれた。


何もないと言えば良かったのに
なぜか私は

Tさんにされた弄ぶような行為の数々を事細かに話してしまい

Tさんへの嫌悪感を増長させてしまったのだった。

 

 
「あいつまじで頭おかしいな」
 
 
そう言っていたのに対して
私は、「本当ですよね~」などと言って
笑い流していたのだけど
 
 
その後
笑ってはいられないような出来事が起きた。
 
 
私の話を聞いて
もうこれ以上は黙っていられないと思ったのか
 
 
彼は “Tさんを辞めさせてくれ”と
マネージャーに直談判をしに行ったのだ。
 
 
そして
シフトの作成を担当していたバイトリーダーにも
“もうTさんとは一緒に働きたくないから、Tさんをシフトに入れないでくれ”
と言いに行っていた。
 
 
私の言動が引き金となって
Tさんはバイトを辞めざるを得ない状況にまでなっていた。
 
 
ただただ申し訳ない気持ちでいっぱいになって
私はTさんにすぐさま連絡をした。
 
 
「こんなことになったのは私のせいですけど、私はTさんの敵じゃないですからね」
 
 
中途半端な罪悪感と同情心によるものだということを見抜かれたのか
Tさんからの返信はなんとも冷たいものだった。
 
 
「俺には敵も味方も必要ない。
 小学生じみたことをするような低レベルなやつらとは一緒に働きたいと思わないし
 こっちから願い下げだ」
 
 
怒りさえ感じられた。
 
 
そしてTさんは
3月のホワイトデーの日を最後に
本当にバイトを辞めてしまった。
 
 
バイトを辞めた後も
私はTさんを忘れることができなかった。
 
 
Tさんに会いたい、、、
 
 
私はTさんが好き、、、なの、、、?
 
 
もやもやしている自分の感情を確かめたくて
私はTさんに連絡をし
初めてプライベートで会う約束をした。