☆王子様バレンタインイベ・ウィル王子☆
Stage.2②の続き♪
甘いキスをかわした、バレンタインの翌日。
私はウィル王子と待ち合わせをする為、裏門へとやってきていた
「約束の時間を、少し過ぎちゃったけど……
もしかして、クロードさんに見つかったとか?」
嫌な予感が脳裏を過ぎった瞬間、バラの茂みが揺れた
ウィル
「待たせてしまって、すまない」
「いえ、それより、クロードさんは大丈夫でした?」
(いつも……出かける途中で見つかっちゃうもんね)
ウィル
「ああ。クロードには、用事があるから執務室で待機するようにと
言ってある」
ウィル王子が口の端を小さく上げ、
笑みを漏らす
あとが怖いですけど・・・( ̄Д ̄;;
「ウィル王子……。頭脳犯ですね」
ウィル
「たまには、これくらいかまわないだろう
バレンタインの今日、くらいはな……じゃあ、行こうか?」
「はい。行きましょう」
ウィル王子が私の腰に軽く手を当て、
颯爽と歩き出す
そして、私をエスコートしてタクシーへと乗り込んでいった
運転手
「どちらまで向かいましょうか?」
(えっと……。どうしようかな?)
A:ウィル王子を見る
私は隣に座る、ウィル王子の凛々しい横顔を見つめた
ウィル
「今日は、未愛プロデュースだから」
ウィル王子は私を横目で見て、小さく笑った
(そうだよね……!私が言わなくちゃ)
「すみません……。
王室プラネタリウムまでお願いします」
運転手
「かしこまりました」
運転手さんはしっかりうなずくと、
アクセルを踏み込んだ
B:行き先を告げる←良い答えでした♪
「王立プラネタリウムまで、お願いします」
自分プロデュースのバレンタインデート
私は考え抜いたプランを思い描き、行き先を告げた
運転手
「かしこまりました」
ウィル
「未愛プロデュースのデートか……
たまには、こういうのもいいな」
ゆっくりと走り始めるタクシー
ウィル王子は流れる景色を見つめて、嬉しそうにつぶやいた
・
・
・
アナウンス
「この時期、南東の空を見上げると冬の星座達が
顔を覗かせます」
神秘的なヒーリングミュージックが流れる館内に、
優しい声が響く
天井に映し出されるのは、冬の大三角形
そして、落ち着いた輝きを持つ1等星プロキオン
(すごく、きれい……
ウィル王子も……楽しんでくれてるといいな)
私は隣に座る、ウィル王子の横顔を見上げた
ウィル
「……」
ウィル王子は優しい瞳で、満足そうに天井を見つめている
(喜んでくれてるみたい……良かった)
私が安堵のため息をつき、再び天井を見たその時
右手に、ふいに優しい温もりを感じた
(……!)
驚いて見下ろすと、ウィル王子が私の手を、
そっと握り締めている
(ウィル王子……)
幸せ~(/ω\)!!!
ウィル
「プラネタリウムは、何度来ても飽きないな
それに、ここなら顔も見えないし……
誰にも邪魔をされない
俺の為に、色々と考えてくれたの?」
ウィル王子が星を眺めながら、握りしめる手に力を込めた
「折角のバレンタインデーとですからね
でも、私にとっても……ここにして正解でした」
ウィル
「どうして?」
「なんだか、ウィル王子と私が……
世界でふたりきりになったみたいだから」
ウィル
「俺も……同じこと考えてた」
「えっ?」
ウィル
「世界に……キミとふたりきりみたいだなって」
リアルに2人きりになっても、困るけど・・・ε=(。・д・。)
↑たまに現実的に考えてしまう(笑)
(ふたりの気持ちは……一緒だったんだ)
天井に映し出される、無数のきら星
その優しさと温もりは、ウィル王子の心に似ていた
・
・
・
プラネタリウムを出た私達は、
繁華街へと場所を移した
幻想的な星達の下で繋がれた手と手
その手は今もまだ、しっかりと結ばれたままだった
ウィル
「次は、どこへ?」
「私のお気に入りの店です
ご夫婦で営んでいる、小さなイタリアンレストランなんですけど
すごく落ち着くから……。
きっとウィル王子も気に入ってくれると思いますよ」
ウィル
「そう……。楽しみだ」
私ははしゃぐ気持ちを抑えて、彼をレストランへとエスコートした
だけど、店に到着した途端、私の顔から笑顔が消えた
「店主風邪の為、臨時休業?」
(まさか……このタイミングで休業なんて)
ショック~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ウィル
「残念だけど、また今度にするか」
「そうですね。でも、こんなこともあろうかと思って
違うお店も、プランに入れておいたんです」
ウィル
「さすが、敏腕プロデューサーだな」
私は落ち込んだりせずに、微笑みながら胸を張った
そんな私を見て、ウィル王子がクスッと微笑んでいる
「ここから少し離れてるので、タクシーで移動しますね」
ウィル
「ああ。キミに任せるよ」
私達は気持ちを切り替えて、
次のお店へと向かった
・
・
・
余計な装飾がない、モダンなデザインの
フレンチレストラン
そのお店は、隠れるようにひっそりと営業していた
ウィル
「雰囲気のいい店だね。
良く来るの?」
「時々ですけど」
ウィル
「次からは……俺も誘って」
是非、ご一緒に~ヾ(@^▽^@)ノ
「ウィル王子が良ければ、是非」
(気に入って貰えて……嬉しいな)
私はにっこりと微笑みながら、
店員さんを探した
その時、そこにいるはずのない人影が目に入った
(えっ!? どうして、ふたりがここに……)
ロベルト
「あっれー? 未愛ちゃんとウィルりんじゃない」
邪魔なような・・・邪魔じゃないような・・・(爆)
キース
「ウィル王子と庶民か。
何、やってんだよ?」
「何って、その……」
(デートですとは言えないよね……)
ロベルト
「ウィルりん達も一緒に食べようよ。
キーちゃん、席そっちに詰めて」
キース
「別々の席に座ればいいだろ。
他の席も空いてるんだからよ」
ロベルト
「また、また。そんなこと言って
未愛ちゃんが店に入ってきた時、
“おっ!”って顔してたじゃん」
(そ、そうなの……?)
キース
「……してねぇよ
ってか、お前も勘違いするなよ」
「…は、はい」
キース王子は、私にビシッと指を向けた
そんな私達のやり取りを、ウィル王子が冷静に見つめている
ウィル
「……」
ロベルト
「どうかした?ウィルりん」
キース
「俺達と一緒じゃ不満、って顔だな」
ウィル
「別に……。そんなことない」
(ウィル王子から……笑顔が消えたような気がする)
キース
「へぇ。じゃあ、楽しく四人で食事といきますか?」
ウィル
「……勿論」
そういうと、ふたりは静かに視線を衝突させた
私とロベルト王子は、火花を散らせるふたりを見て、
苦笑いを浮かべた
・
・
・
「なんだか……すみません」
ウィル
「どうして、未愛が謝るの?」
「折角のデートなのに……思わぬ展開にばかりなっちゃって」
キース王子達との食事は、
最終的には楽しい時間となった
(普段なら……それでもいいけど
バレンタインデーととしては……どうなんだろう?)
私はウィル王子の心を読み取るように、そっと顔を上げた
ウィル
「気にしなくていい。
さっきの店の料理は、とても美味しかったよ
それに……キミが楽しそうにしてたから、
俺も楽しかった」
「……でも」
(何かそれじゃ……本末転倒っていうか)
ウィル王子の言葉が、本心だというのは分かっていた
だけど私は、どこか消化不良のデートに納得がいかなかった
(もっと、色々調べておけば良かったな……)
私が肩を落としていると、ウィル王子がフッと微笑んだ
ウィル
「まだ、城に帰るには早いな」
「えっ?」
ウィル
「良かったら……ここからは、俺に任せてくれないか?
キミに見せたいものがある」
「見せたいもの……ですか?」
ウィル
「ああ。きっと、気に入るよ」
ウィル王子はいたずらっぽく微笑みながら、
携帯を取り出した
・
・
・
「見せたいものって、ここの景色ですか?」
ウィル
「今は秘密。楽しみにしてて」
「は、はい……」
(ここに来る途中で……誰かと携帯で、話してたみたいだけど
それとこの場所って、何か関係があるのかな?)
少ない情報で整理をしてみても、答えは導き出せなかった
私が頭の上に疑問符を浮かべていると、
夕闇空の向こうに何かが光った
(あれは? 一体……)
ウィル
「やっと来たか」
「来たって……何がですか?」
私が質問を投げかけたその時、
豪快なプロペラ音と共にヘリコプターが
舞い降りてきた
(ヘリコプター!?
もしかして……さっきの電話でこれを呼んだってこと?)
電話1本で、ヘリを呼べるなんて、さすが王子!!(=◇=;)
ウィル
「……おいで」
戸惑う私に向かって、ウィル王子が真っすぐに手を差し出した
「これに乗るんですか?」
(ヘリコプターなんて……乗ったことないんだけど)
ウィル
「大丈夫。一緒に来て」
私は恐る恐るヘリへと近付いた
そして、彼の手をぎゅっと握り締め、
ヘリコプターへと乗り込んだ
思わぬ2人組に会えて面白かった~♪
ちょこちょこ出てくる、他の王子達も見どころですよね(笑)
Stage.4へ続く☆




