キース王子と秋の休日デート♪
とある晴天の休日
私はひとり、街へと買い物にやってきていた
(今日はホントいい天気……
でも風は秋っぽくなってきたなぁ
この時期って重ね着が楽しめるから好きなんだよね。
それに食べ物も美味しくなるし
栗ご飯に松茸、サンマと、フルーツだったら、ブドウとか柿とか……
あ、お腹空いてきた)
あぁぁぁ・・・私もお腹空いてきたε=(。・д・。)笑
そんな事を考えながら歩いていると、
前方に目立つ集団を見つける
その中心にいる男性を見て、私は思わず足を止めた
(キース様……)
私の視線に気付いたのか、彼もふとこちらを見る
キース
「お前……」
キース王子が何か言いかけた時、彼の後ろからひとりの女性が顔を覗かせた
ローラ
「キース様? どうかしましたか?」
ローラだ・・・( ̄Д ̄;;
「あ……」
(ローラさんも一緒にいたんだ……)
世界的女優であるローラさんの綺麗な瞳が私に向けられる
ローラ
「あら……未愛さん」
「こんにちは」
私の挨拶を無視して、さりげなくキース王子に身体を寄せるローラさん
それを横目で一瞥したキース王子は、再び私に視線を向けた
キース
「なんでここにいるんだ?」
「あの、ちょっと買い物に……」
(うわ、ローラさんが思いっきりにらんでる
……これ、明らかに歓迎されてない空気……
私、ここにいない方がいいかも……)
逃げろ~ヽ(;´Д`)ノ
「じゃあ、私はこれで……」
ローラ
「未愛さん」
「は、はいっ?」
ローラ
「私たちね、今度の週末にキャンプをするの」
だから何!?( ̄ー ̄;
「あ……そうなんですね」
キース
「キャンプ?」
ローラ
「あらキース様、ああいう形式でもキャンプと言うんですのよ。
ご存じないんですか?」
キース
「……興味ない」
(ローラさんみたいに有名な人がキャンプって、なんか想像できないけど……
しかもキース様も一緒に?
キャンプなんて、大丈夫なのかな……?)
ローラ
「それで、あなたは今度の週末、ヒマかしら?」
「週末、ですか?」
ローラ
「ヒマよね。あなたに予定があるとは思えないし」
(うぐっ……まあ、確かに予定はないけど……)
それにしても、失礼だけど・・・(((゜д゜;)))
ローラ
「だから未愛さんも一緒にどうかしらと思って」
「わ、私もですか!?」
(なんでローラさんが誘ってくるの?
私の事にらんでたのに……)
キース
「おい、ローラ」
ローラ
「あら、いいでしょう?
未愛さんはキース様ともお知り合いなんだし」
キース
「そうじゃなくて、お前……」
そう言いかけたキース王子が、言葉を止めてチラリと
私を見る
(何……?)
キース
「……お前は来るな」
「え……?」
キース
「来たって邪魔なだけだ」
ひどいんですけど。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
(そんな言い方……)
A:キース王子に言い返す
「邪魔だなんて、そんな言い方しなくても……!」
キース
「俺に文句があるのか?」
「そうじゃなくて、キース様は一国の王子なんですから
こういう公共の場での言動には注意なさった方がいいかと思っただけです
それに……私に来てほしくないなら、素直にそう言えばいいじゃないですか」
(あ、しまった……言葉がキツくなっちゃった……
こんな事言いたいわけじゃないのに……)
キース
「来てほしくないって、おま……」
「それじゃ、私はこれで……失礼します」
私は頭を下げてその場を去ろうとすると、ローラさんの上機嫌な声が割り込んできた
B:黙り込む
(ひどいと思うのに……何も言えない……)
キース
「……
お前は、俺たちとは違う」
「……え?」
(どういう意味……?)
キース
「俺たちといて、楽しいか?」
「た、楽しいかと言われても……普段あまり一緒に過ごす機会がないので……」
キース
「だから、そういうなじみのない人間と長い間一緒にいて
お前は楽しいのかって聞いてるんだよ」
ローラがいたら楽しいわけないじゃない。(´д`lll)
「それは……」
(確かに、キース様みたいな有名な人たちとずっと一緒にいたら
いろいろ気疲れとかしちゃうだろうけど……
キース様は私に何が伝えたいんだろう?
さっき、『来るな』って言ってたし……
それって結局、キャンプには来るなって念押ししてるって事なのかな)
返事に困っていると、キース王子はフンと鼻を鳴らした
キース
「……その顔からして、俺たちと一緒に行きたいわけじゃないんだろう?」
「あ、あの……」
キース
「だから来なくていい」
(あ……)
キース
「……行くぞ」
キース王子がまわりの人たちに声をかけて歩き出そうとした時
ローラさんが少し慌てたように口を開く
→ここから共通ルート→
ローラ
「キース様、いいじゃないですか
きっと大勢の方が楽しいですわ」
キース
「だからローラ……」
ローラ
「それに私が未愛さんを誘いたいんです
未愛さん、来てくれるわよね?」
(う……ここまで言われたら断りにくい……)
「……はい」
キース
「おい、未愛……」
ローラ
「決まりね! じゃあ週末はあけておいてちょうだい!」
「わかりました」
キース
「……ったく……もう行くぞ」
そう呟きながらため息をついたキース王子が背を向けた
ローラ
「あ、キース様、待って……」
彼のあとに続こうとしたローラさんが、ふと足を止めてこちらを見る
そのまま近づいてくると、私の耳元に顔を寄せてきた
ローラ
「そうだわ。未愛さんに大切なお願いがあるの」
「お願い?」
ローラ
「そう。今度のキャンプの道具、全部用意しておいてちょうだいね」
はぁ!?( ̄□ ̄;)
「えっ?」
ローラ
「ごめんなさい、私、キャンプなんて庶民的なイベントはこれまでした事がなくて
何を用意すればいいのかわからないの」
そんなの執事に頼めばいいじゃん(((゜д゜;)))
(そっか……私も詳しいわけじゃないけど、
まあ調べればどうにかなるかな)
「あの、何人くらい参加されるんですか?」
ローラ
「キース様と私と未愛さん、あと適当に
2~3人ってところかしら」
「わかりました。じゃあそれに合わせて手配しておきますね」
ローラ
「ありがとう、助かるわ
何かあったら連絡をちょうだい」
ローラさんはカバンから取り出したメモ帳に自分の連絡先を書くと、
それをちぎって私に渡した
ローラ
「それじゃ、またね」
「あ、はい……」
軽く手を振って去っていくローラさん
その向こうにあるキース王子の背中を見て、私の口からは
ため息がこぼれるのだった
面倒なことになりそう(*´Д`)=з
・
・
・
その日の夜
キャサリン
「わあっ、素敵!」
キース王子の妹、キャッシーのために作った洋服を届けようと
私は彼女の部屋に来ていた
キャサリン
「やっぱり未愛の服ってとっても可愛いわ!」
「ありがとうございます……」
微笑みながらそう応えた私を見て、キャッシーが表情を曇らせる
キャサリン
「どうしたの? なんだか暗い顔……」
「あ、いえ、そんな事は……」
キャサリン
「隠し事しちゃ嫌よ
何か思う事があるならちゃんと言って?」
「ええと……」
(私も、どう説明すればいいかわからないんだよなぁ
キャンプは楽しみだけど……ローラさんもいるし
何よりキース様は……私に来てほしくなさそうだったし)
キャサリン
「……言いたくないなら無理に言わなくてもいいけど
そういえば今度、キース兄様たちと一緒にキャンプに行くんでしょ?」
「えっ!? どうしてそれを……」
キャサリン
「さっき兄様と電話をしたんだけど、その時に聞いたの」
「あ、そうなんですね……」
キャサリン
「キャンプってどんな事をするの?私、行った事なくて」
「そうですね、テントを張ったり、自分たちで料理を作ったり……」
キャサリン
「楽しそう! 夜はテントで寝るんでしょ?
という事は、すぐ外には夜空が広がっているの?」
「はい、晴れていればキレイに見えますよ」
キャサリン
「わあ……ロマンチック
じゃあ夜には兄様と抜け出して、2人きりで夜空を見にいくのね?」
「え……え!?」
キャサリン
「未愛、顔が真っ赤よ。そんなに照れなくてもいいのに」
「もう……キャッシーったら」
キャサリン様ホント可愛いなぁ~(〃∇〃)
(でも、キャッシーのおかげでちょっと楽になったかも
とにかく、変な事にならないといいなあ)
ボンヤリそとそんな事を考えるうちに、
キャッシーと過ごす夜は更けていった……
・
・
・
それから数日が過ぎ……ついにキャンプ当日
準備を調えた私は、執事のリュークさんが手配してくれた
リムジンに乗って会場に向かっていた
ちなみにキース王子は公務に出ていて、終わり次第現地で合流する事になっている
(キャンプの道具、ちゃんと届いてるかな
それにキース様がいない間……何もなければいいけど
……それにしても、なんかさっきから運転手さんにチラチラ見られてる気が……?)
「あの、何か?」
運転手
「あ、いえ……その格好は……」
「格好?」
今日はキャンプという事で、動きやすいパンツスタイルをしている
「キャンプをするので、こういう服の方がいいかと思ったんですけど……」
運転手
「キャンプ……ですか」
何か言いたげにチラリと私を見た運転手さんが、
道に沿ってハンドルを切る
運転手
「もうじき到着ですので」
「あ、はい」
(あれ、話が終わっちゃった……
キャンプに何かあるのかな?)
ちょー嫌な予感なんですけど・・・( ̄Д ̄;;
不思議に思ったけれど、相手が運転に集中し始めたのを見て私も口をつぐむのだった
そうして到着した会場を前に、私は言葉もなく立ち尽くした
(え、ここ……ガーデンパーティーの会場って感じなんだけど……
まさか、こんなところでキャンプをやるの?)
ハメラレタ・・・( ̄ー ̄;??
佇む私の背後で人の気配がする
振り向くと、向こうからパーティー用の衣装に身を包んだ
人たちがやってきた
その先頭に立っていたローラさんが、私を見つけて足を止める
ローラ
「あら、未愛さん。早かったのね
それにしても……ずいぶん素敵な衣装ね?」
「えっ、あの、ローラさん……
今日ってキャンプをするんじゃ……?」
ローラ
「そうよ。こういう野外でのパーティーを、私たちはキャンプって呼ぶの」
言わないから!!ヾ(。`Д´。)ノ
(な、何それ……)
言葉を失っていると、遠くで車が停まる音が聞こえた
続けて業者らしき人たちが、キャンプ用の道具を運び込んでくる
(あっ、私が手配した道具……)
ローラ
「……なあに、あれ?」
「あの、ローラさんに頼まれていたキャンプの道具……」
ローラ
「え、何それ? 私、そんな事頼んだかしら?」
「そんな、確かに……!」
そう言いかける私を見て、周囲の人たちがクスクス笑っている
原因はどうあれ、とにかく自分が場違いだという事だけは
ハッキリとわかった
(どうしたら……)
A:逃げ出す
(こんなとこにはいられない……)
私は恥ずかしさでうつむいたまま、きびすを返す
そのまま走り出そうとした時、誰かとぶつかった
「きゃっ!」
??
「……っぶねえな」
不機嫌そうな低い声
顔を上げると、私を見つめる強い目がそこにあった
キース
「走るなら、ちゃんと前を向いて走れ」
「キース様……」
B:ローラに言い返す
(このまま言われっぱなしなんて悔しい……)
「ローラさんは、キャンプの道具を用意しておいてほしいと確かに私に言いましたよ」
ローラ
「何よ、私が悪いって言いたいの?」
「悪いなんて言ってません。
ただ、ご自身の言動には責任をもってほしいと思っているだけです」
そうだそうだー!!( ̄へ  ̄
ローラ
「なんですって!?」
??
「……騒がしいな」
私たちの声を掻き分けるように聞こえてくる、低く通る声
ハッとそちらを見ると、そこには背の高い人影があった
「キース様……」
→ここから共通ルート→
(……良かった……来てくれた……)
どこか凍りついたような空気の中、堂々と佇むキース王子
彼の姿を見るだけで、私は無意識のうちに安堵を覚えるのだった
Stage,2に続く☆

