ロベルト王子と秋の休日デートへ~
ロビーまで降りてはみたものの、
そんなふらっと出かけられるものか、
私は心もとない気持ちでいた
フラッと行けないよね(((゜д゜;)))
(……でもオフだって言ってるしな)
SPやホテルスタッフの視線を浴びながら、
おずおずとロベルト王子の後ろからついていく
するとSPと打ち合わせをしていたアルベルトさんが
即座に私たちに気づき
一直線にこっちへ向かってきた
アル・・・怖いよー。(´д`lll)
(う……やばそう)
アルベルト
「ロベルト様、勝手な行動は困ります」
そういって前に立ちはだかるアルベルトさん
だがロベルト王子は全く動じることなく答える
ロベルト
「さっきグレたんから連絡あって、食事会に御呼ばれしてるんだよね
せっかくだから、未愛ちゃんの一緒にって」
グレン王子とお食事したーい~о(ж>▽<)y ☆
アルベルトさんは困惑したように眉をしかめた
アルベルト
「……グレン王子のお誘いとあらば……仕方ありませんね」
ロベルト
「でっしょー?」
アルベルト
「私もご同行いたしましょう」
ロベルト
「えっ、マジ?」
アルベルト
「まじ……というお言葉は、王家の人間に……」
ロベルト
「はい、ふさわしくありませんよっと」
そういうと私の手をグイッと引いて駆けだした
(えっ!?)
アルベルト
「ロベルト様っ、お待ちを!」
ロベルト
「プライベートだからアルはいなくて大丈夫!」
ロベルト王子に強く手を引かれながら、
私はあたふたとついていく
ホテルの前に待機しているタクシーに乗り込むやいなや、
ロベルト王子はドライバーに言った
ロベルト
「出して!早く!」
運転手
「は、はいっ」
その直後、ロベルト王子側の窓がコンコンと叩かれる
背が高いため胴体しか見えないが、その正体は明らかだった
しぶしぶパワーウインドウを開けるロベルト王子
アルベルト
「必ず本日中にお戻りください」
ロベルト
「当然でしょ?」
アルベルト
「もし約束をお破りになったら……わかりますね?」
ロベルト
「わかってるって、アルのお得意、説教タイムでしょ?」
アルベルト
「説教ではありません。進言です」
ロベルト
「いや、間違いなく説教だと思うけど
まあ、そういうことにはならないから。
んじゃ、またね~」
ホントに、約束通り帰るんでしょうか!?( ̄ー ̄;
動き出すタクシー
私はタクシーに乗り込んでからも
ずっとつながれたままの手が気になって仕方がない
(……いいのかな?)
ロベルト王子は、気にも留めない様子で車窓からの景色を眺めている
・
・
・
タクシーが停車したそこは、大きな鐘があることで有名な寺院だった
有名な所に行って、バレない!?(°д°;)
(……グレン王子のところ行かなくていいのかな)
不思議に思いながらもタクシーを降りる
ロベルト
「やっとふたりきりになれたね」
(えっ?)
「あの……寄り道してる時間なんてあるの?
グレン王子によばれてるのに」
腕時計を見ると針はもうすぐ夕刻をさそうとしている
(ここからオリエンス王国城って……けっこうあるよね)
すると背を向けていたロベルト王子がゆっくりと振り返った
ロベルト
「……よばれてないよ?」
「え?」
ロベルト
「グレン王子にもアラン君にも」
わかってたけど・・・グレン王子とお食事したかった~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
「ってことは、アルベルトさんに、嘘…?!」
ロベルト
「嘘っていうより、方便?」
「この場合どっちも同じような気が……」
脳裏にアルベルトさんの怒る表情が浮かび、私は小さく身震いした
あぁぁぁぁ・・・怖い。(´д`lll)
ロベルト
「だってそうでもしなきゃ、未愛ちゃんとデートできなくなるしさ」
「それはちょっと……まずくない?」
ロベルト
「ちゃんと夜までに帰れば大丈夫」
ロベルト王子はウィンクして見せる
そしてそっと私の手を取ると、境内を進んでいく
ロベルト
「このお寺来たの初めて?」
「うん」
ロベルト
「俺も」
「そうなんだ」
ロベルト
「いつだったかのオリエンスの公務の時、
アルがぼそっとこの寺のことを言ってたことがあって
その時はスケジュールが合わなくて来られなかったんだけど……」
喋りながら歩いていると、私たちの前方に大きな鐘が見えてくる
「大きい……鳴らせたらすごそう」
ロベルト
「試してみよっか」
「え? いいのかな」
ロベルト
「鳴らすために来たようなもんだから」
(ん?……鳴らすため?)
鐘の前まで来ると、ロベルト王子は堂前に垂れている2本の綱を手繰り寄せる
そのうち1本を私に手渡した
ロベルト
「はい、持って」
言われるがまま綱を手にすると、目を合わせて言う
ロベルト
「せーので、振るんだよ」
「わかった」
ロベルト
「せーーーのっ」
澄んだ秋の空気に、2本の綱で揺らされた鐘の音が響き渡る
重厚で神聖な鐘の音に、2人、しばし聴き入った
風流だなぁ~(=◇=;)
ロベルト
「鐘の音っていいね」
「うん。オリエンスってね、12月31日から1月1日にかけて、108つの鐘を鳴らす習慣があるの
その時はなんだか心が静まる気がするんだよね」
ロベルト
「108つ……?」
「人間には108つの煩悩があるんだって。
だから年の暮れに1年の煩悩を懺悔して振り払って
身を清めてから新しい年を迎えるっていう儀式みたいなものかな」
ロベルト
「108つも煩悩あるの? 未愛ちゃん」
「……意外とあるかも」
ロベルト
「え? じゃあ……1つめは何?」
A:食欲
「……食欲、かな」
ロベルト
「だよね~!!」
(だ、だよね……って)
ロベルト
「未愛ちゃんの食べっぷり見てるとわかるよ。
必ず完食するしね」
「……ま、まーね」
ロベルト
「煩悩っていうか
、特技だよね、完食」
↑ちょー嬉しくないんですけど(((゜д゜;)))
(うれしくない……)
ロベルト
「一緒にごはん食べてると気持ちいいんだよな~
一度未愛ちゃんとご飯食べると
他の人と食べててもつまらなく感じるようになっちゃったよ」
「そこまで食べる? 私」
ロベルト
「このデートでも思う存分美味しいもの食べようよ
リフレッシュにもなると思うし」
(リフレッシュ……?)
B;物欲
「……物欲、かな」
ロベルト
「なにが欲しいの?」
「ん……洋服とか、靴とか、アクセサリーとか……
目が合っちゃうと、つい、ね
あ~、こういう手があったか、とか、
今後の参考にしようって、手にとっちゃう」
ロベルト
「それは職業病っていうんじゃないの?」
「あ……そうかも」
ロベルト
「未愛ちゃんにはやっぱりリフレッシュが必要みたいだね」
(やっぱりって何?)
お寺の境内を散歩して、私がお手洗いから戻ってくると、
日も傾き始めて空気は涼しく感じた
時計を気にするロベルト王子が目に入り、私は言った
「そろそろ帰ったほうがいいよね」
ロベルト
「何いってるの? ここからがメインディッシュだよ」
「えっ? まだどこかへ行くの?」
ロベルト王子は何も言わず私の手を引き、タクシーをつかまえた
どこに行くんだろう!?(=◇=;)
・
・
・
山間へと入ってくるタクシー
「ねえ、どこに……」
ロベルト
「着いてのお楽しみ。ね?
運転手さん」
運転手
「はい~」
さっきつかまえたばかりのタクシーなのに、ロベルト王子はすっかり運転手さんと
懇意になっている
運転手
「ロベルト様があの場所をご存じだなんて……さすがですね」
ロベルト
「まーねー」
運転手
「あの……ロベルト様、今日のことはわたくし、
誰にも口外いたしませんっ」
ロベルト
「あ、別にいいよ。彼女、僕の専属デザイナーだから」
運転手
「え? あ……そうでございましたか……失礼いたしました
私、てっきり……」
運転手さんは口ごもった
するとロベルト王子が私の耳元でささやく
ロベルト
「恋人同士だと思われていたみたいだね」
嬉しい(///∇//)
横を向くと、思った以上にロベルト王子の顔が近く、
私は慌てて正面に向き直った
タクシーを降りるとロベルト王子は慌てた様子で私の手をつなぐ
ロベルト
「やばい! ちょっと走れる?」
「え? あ、うん……?」
私はロベルト王子に手を引かれ、駆けだした
(……いったい何だろう?)
二人して息をきらせながら、何とか辿り着いたそこは、
少し開けた山間の頂き
特に柵も施されていない自然の空間だった
歩みを進めると、夕陽に照らされキラキラと輝く紅葉が一面に広がっている
「……すごい」
あまりの絶景に言葉を失う私に、ロベルト王子は優しい視線を投げかける
ロベルト
「よかった。間に合って」
「よく知ってたね……こんな穴場」
ロベルト
「昔、グレたんに教えてもらってからお気に入りの場所でね
この時期になるとよく来るんだ
でも誰にも教えたくない、秘密の場所」
ということは、グレン王子も気に入ってるのかな!?(〃∇〃)
「私に教えちゃって、大丈夫?」
ロベルト
「……未愛ちゃん以外には、絶対教えないけどね」
ロベルト王子は夕陽を見つめたまま、そう答えた
(とっておきの場所を教えてくれるなんて……)
ロベルト
「あと……これ、今日の記念に」
そういってポケットから取り出したのは、
先ほどのお寺の鐘のついたストラップだった
「私に……?」
ロベルト
「うん。こーゆーの買ったの初めて。
結構かわいかったから」
私はストラップを受け取ると
手の中にある小さな鐘を見つめた
ちょー嬉しいんですけど~о(ж>▽<)y ☆
「可愛いね。ありがとう」
私はそのストラップを……
A:すぐに携帯につけた
私はそのストラップをすぐに携帯につける
「大切にするね。なんだかお守りみたい」
携帯で揺れるその鐘は、私にとってロベルト王子との思い出がつかった宝物になった
(恥ずかしいからそんなこと言わないけど……)
ふと視線を感じて顔をあげると、ロベルト王子は歩き始めながら言った
ロベルト
「気に入ってもらってよかった~」
(そういえば、これって私にだけ買ってくれたのかな……?)
B:すぐにポケットにしまった
私はストラップをすぐにポケットにしまった
(……失くしちゃ大変だし)
すると、しまう拍子に鞄から部屋のカギを落とした
(わ……)
それを拾おうとしゃがんだ拍子に次は財布や、今もらったばかりの
ストラップが落ちる
あぁぁぁぁぁ・・・( ̄Д ̄;;
(言わんこっちゃない!)
全部を鞄にしまいこんで顔をあげると、
ロベルト王子が笑いをこらえている
「お見苦しいところを……」
ロベルト
「未愛ちゃんって、しっかりしてるようでどこか抜けてるよね~」
(そういえば、これって私にだけ買ってくれたのかな……?)
→ここから共通ルート→
聞くタイミングを逃してしまって、私は言い出せなくなった
やがて夕陽がすっかり沈み、あたりが暗くなってくる
あっというまに終わってしまったデートに名残惜しさを感じつつも
ロビーでもアルベルトさんの険しい表情が脳裏をよぎる
「……そろそろ戻ろっか」
そういって歩きだしたその時、
ロベルト王子にぐいっと腕をつかまれた
(え……?)
Stage.3へ続く~☆

