2013体育科指導法 3班担当模擬授業メッセージ | Tatsumi Labo in Kio Univのブログ

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629日3班担当
限目;ソフトバレーボール・5年生/2限目;ソフトバレーボール・6年生


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限目及び2限目のクラス共に、3班さんはソフトバレーボールの単元を扱いました。しかし、学習過程の構成はそれぞれ異なるものでした。1限目の班は、バレーボールの基本技能の学習を系統的に行い、正規ゲームへと繋げようとする単元構成でした。個人的技能の習得においては、スパイラル学習の有効性が指摘されており、1限目の班はそれを集団的スポーツにおける個人技能の習得という意図において導入されました。2限目の班は、集団的スポーツの学習に適しているとされるステージ学習(今持っている力で運動の特性に基づく楽しさにふれる学習段階→工夫した力で運動の特性ふれる学習段階へと段階的に発展していく学習モデル)の学習モデルを的確に導入されました。現行の体育科においては、集団的スポーツに関し、後者の学習モデルの導入が優勢となっており、前者の学習モデルは1950-70年代前半の体力・技能主義の体育観の下では優勢であったものと思われます。ちなみに、器械運動のような個人的技能の習得においては、前者の学習モデルが優位になるでしょう。


当方はしばしば、体育授業と運動部活動で求められる指導の違いを述べるようにしています。それは、運動部活動と健康運動・スポーツ、レクリエーション、体育授業のそれぞれの意図する内容の差異からは、学習モデル及び指導法にも自ずと差異があるということをしっかりと認識して欲しいというのがあります。当方の経験をも先行させますが、運動部活動の出身学生は、その自らの経験の上から運動技能の系統を意識した鍛錬的な学習モデルを無批判に取り入れようとする向きがあることを感じています。それは当方がこの
5年間、指導法を受け持つ中で確信に近くなってしまっています。一方、当方の中では、運動技能の習熟が直接意図された系統的な学習指導を行う力がなければ、体育授業の様々な学習モデルを適切に対応する力は育たないという実感があります。この意味で1限目のクラスを評価しました。


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限目の先生役は、はきはきとした口調でバレーボールの基礎技能を指導され、なお且つ体育授業で求められる社会的行動(ルールやマナー、エチケット等)の学習指導も積極的に行われました。単元案・指導案の作成から、実践に至るまでこの班の意識の高さと努力には頭が下がりました。一方、2限目の方は、教示やモデル提示における立ち位置に関する課題が再び浮上することになりました。これまでの反省を活かさねばなりません。児童に関与する姿勢が必要だと感じました。単元案・指導案の方はコンパクトにまとめられており、2回生の時点ではまずまず評価できるものと思われました。ただし、一部の学生に負担がかかっていたようにも思われ、そこは反省点ではないでしょうか。体育科指導法は、他教科に先立ち、2回生前期に設定されています。今後、もし他の教科指導法で模擬授業の試みがあるのでしたら、一致団結し、逃げないで欲しいと思います。頑張りましょう!貴重な時間を相互的に取り組みましょう!


3班の皆さん、おつかれさまでした。