Finding昭和とは関係ないけど、どうしても書きたくなったので、最近、大好きな歌のことを書きます。





Gravity/Sara Bareillis サラ・バレリスの「Gravity」







リリースされたのは2007年で、シングルリリースは2009年の曲です。





俺はあまりこの手の音楽は聴かないですが、アメリカのオーディション番組「Xファクター2013」で優勝した、アレックス&シエラ(デュエット)が、コンテストの課題曲として歌ったときに、あまりに感動してオリジナルを探しました。





「Xファクター2013」で優勝したアレックス&シエラは、もともと恋人同士で、最初から最後まで、ぶっちぎりによかったですが、特にこの「Gravity」は、何もかもがぴったりでした。





審査員も感動して泣いていましたが、観てるこっちも、もらい泣きしそうなほどよかったです。すでに伝説になっているのではないでしょうか。





で、オリジナルの方ですが、曲はともかく、このPV(ミュージックヴィデオ)、素晴らしい!





街なかの舗道で撮っているんですが、まあ、見れば分かりますが、1ショット!


一度もカットしていません。





毎回、どうやって撮ったんだろうと、そればかり気になってますが、この手作り感というか、アナログ感と、Gravity(重力)という物理の世界が見事にマッチしていて、感動します。





誰が作ったのか知りませんが、天才ですね。





ところで、歌詞をよく見ると、これは、好きすぎてどうしようもない恋心をGravityと言っているのですね。





なんか、わかるなあ・・・。





やべ、俺、こいつのこと好きかも・・・。





なーんて、思ったときにはもう遅いですよね。





既にGravityに囚われている。





後は、恋に落ちるのみ。落ちるのみ。堕ちていく・・・。もがくだけ、無駄。





そのくせ、恋してると浮遊感がありますからね。





しがみつけるものは、相手の身体しかないのです。ところがそう簡単には届かない・・・。





そういう時は、皆さん、一体どうやっているんでしょう?特に男は、一体どうやってGravityと戦っていますか?





このGravityという曲は、女性らしい、女性の感性に溢れています。





男の薄情け(うすなさけ)に対して、恨みがましいことなんかも織り交ぜつつも、また相手に落ちていく自分をこのように歌っています。





You hold me without touch. あなたは、触れないで私を抱きしめる


You keep me without chains. 鎖なしで、私を放さない


You're on to me, on to me, and all over...





この歌詞からは、俺なんかは、どうしてもセックスを連想して、このエロおやじ!と怒られそうですが、キレイな言葉ですけどね、これはそういうことですよ。





つまりは、やることはしっかりやっていて、もしかしたら、離れられないのは、お互い様なんじゃ?・・・と、思ってしまいます。





Gravityとは、ニュートンが、木からりんごが落ちたのを見て、万有引力を発見したというのは嘘で、あれは、りんごに地球が落ちたのを見た気がしたのですよ。





そうです。Gravityはお互い様なのです。





そうしてみると、アレックス&シエラがこれをデュエットで歌ったのにこれほど感動した意味も分かります。





そんな恋愛をしている、あなた!辛いのはあなただけではないのです。





手を放しても、大丈夫ですよ



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ナッシュビルという映画をご存知でしょうか?


1975年のロバートアルトマンの作品です。




日本公開は1976年4月です。




ロバート・アルトマン監督の映画は、「マッシュ M☆A☆S☆H」が、映画、テレビシリーズ共に大好きでした。




「Suicide is painless」自殺は苦痛がない




これは、マッシュの主題歌のタイトルですが、また、すごい歌ですよね。




俺は曲がりなりにもカウンセラーなので、いい曲だなんて書いたらいけないかもしれませんが、突き詰めると、人間には死ぬ権利だってある気がします。




・・・とはいえ、マッシュの内容は、食欲、性欲、所属欲・・・と、とても分かりやすい生きる力に満ちた人間ドラマです。いい映画です。




さて、ナッシュビルですが、この映画は、間違いなくロバート・アルトマンの最高傑作ですが、日本では酷くこけて、俺の周りでこの映画を観た人に会ったことがありません。




伝説の映画と言われていましたが、DVDは2012年にやっとリリースされたので、是非探してご覧ください!




しかし、このチラシのキャッチは酷いなあ・・・。どうして、こう、ものの本質が分からない野郎が、キャッチなんか書くんだろう???


このナッシュビルの何がいいって、本当にいい映画です。全く、難しくも悲しくもないです。青春でもありません!あー、ちょっと悲しいかな・・・。でも、ちょっとだけね。それが、またいい!


1990年、映画誕生100年の年に、フランスの批評家が選んだ映画史上ベスト映画の、ベスト10に入っていました。ヨーロッパでは受けたんですね!俺ってヨーロピアン?(笑)



ストーリーは、総勢24名の群像劇ですが、誰が誰か分からなくなるなんてことは一切ない、みんなユニークな人たち。ところが、それぞれが、どこにでもいる普通の人です。




それぞれの人生の役割を、懸命に生きている人たちです。




この懸命にというのは、英語で言うとデスパレートです。




デスパレートとは、一生懸命さが、方向性や分量を少し間違っていて、「痛い」感じです。




決して、女性にデスパレートと言ってはいけませんよ!「男にあせっている」という意味ですからね。




でも、特に、女性陣は全員いい!みんな、デスパレートな感じです。


ナッシュビルは、カントリーミュージックの聖地だそうですが、そこで行われる大統領予備選挙候補の応援コンサートのために、ナッシュビルに集まってきた音楽関係者の5日間の話です。


全編にカントリーミュージックが溢れており、確か、アカデミー主題歌賞をとったのだと思います。


俺がこれを観たのは、17歳のとき。公開から2年待って、やっと博多に来たので、学校をふけて観に行ったのでした。学ランのまま、小倉から鈍行電車で。


決してカントリーが好きなわけではないですが、劇中の「DUES(冷たいあなた)」という歌に、しびれてしまった!





この歌にしびれたのは俺だけではありません。劇中のキーパーソンもしびれました。彼のしびれ具合は、その後、映画のラストで大変なことになってしまいますが。


でも、俺には何故だかわかります。多分、彼と同じ顔をして、スクリーンを観ていたと思います。


歌っているのは、ロニー・ブレイクリーという女優ですが、この映画以外で見たことがありません。


この人の歌声は、1/f ゆらぎというビブラートの持ち主で、正しい音から微量に上下に揺らぐのですが、天然のものです。


この1/f ゆらぎを持っている歌手は、滅多にいないんですよ。ウタダヒカルとかエルビスプレスリーとかで、皆さん天才です。


彼女は、劇中ではスターの役です。神経が憔悴していて、ナッシュビルに入ってすぐに、過労で入院してしまいます。


そして、このDUESという曲を歌ったあと、とうとう、神経が参ってしまいます。舞台上で、あらぬことを口走り、頭がおかしくなってしまいます。


つまり、この歌を歌う時、精神がおかしくなる一歩手前にあったということです。


そう思って観なくても、彼女の歌声には、言葉にできない深い悲しみがありました。冷めていく男を嘆く歌詞。それと、1/fのゆらぎ。


正しさと、何かが間違っている音律の不確定なゆらぎ・・・。


これが演技なら、アルトマンは素晴らしいです。理性を1/fゆらぐ女は、かなしく美しいです。もしかしたら、演技ではないのかもしれません。


♪It hurts so bad


It gets me down, down, down♪



その後、40年近く経った今でも、この曲が、俺の心から決して消えることがないのは、多分、俺の姉貴を思い出すからです。でも、この話は、またいつか。



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昨日、病院の検査で、MRIを受けてきました。




MRIを受けるのは、これで3度目です。1度目は脳、2度目は肩、今回は腎臓?




段々、下に下がっています(笑)




俺の親父も、友人も、みんなMRIは辛いと言います。親父なんかは、全くそんな人ではないのに、パニックを起こしかけたそうで、出来れば二度と入りたくないと言っております。




俺は、昨日も中で寝てしまいました。3回やって、3回とも寝てしまうと、何か自分に問題があるのかな?と思ってしまいます。




確かに、狭いしうるさいし、劣悪な環境ですからね。




騒音防止用のヘッドフォンから、音楽が流れていますが、あれも気休め以外の何ものでもないですよね。


前回受けた時は、ヒーリングミュージックが鳴っていましたが、どうも、この類の音楽はイライラするので消してもらいました。




しかし、昨日は、ハードロックでした!




一体、どういう基準で音楽を選んでいるのでしょう?俺のルックスは、ハードロックとはほど遠い・・・、てか、普通のオヤジだし。技師の好みかな?いきなり、NIRVANAがかかっていたので、笑ってしまった。


MRIにはとってもそぐわない選曲ですよね!




とはいえ好きなので、聴いているうちに、音楽切ってくださいと言い損ねてしまった・・・。まあ、いいや。




MRIのなにが好きかって、もう、最初から、ディズニーのアトラクションに乗っているような気分になるんです。




病院だし、こんなこと書くと不謹慎ですが、まあ、俺もそれなりに理由あって入っているわけですから、許してね。




何でも、楽しく。少なくとも、トラウマにはしないこと。俺はカウンセラーですから、これは、本当ですよ!





さて俺も、すき好んで、MRI中に寝ているわけではないのですが、狭いところで、インダストリアルな騒音を聞いていると、催眠術にかかったかのように寝ちゃうんです。昨日は、ガンズのDon’t you cryがかかっている時に、眠りに落ちました。




その昔、10年近く一緒に暮らした彼女と別れる時、お互いに引っ越すことにして、引っ越しが終わった日。最後は、一緒に晩飯を食べに出かけました。




彼女は、俺じゃない人と結婚するのでした・・・。俺は見事に捨てられたってワケ。未練はめちゃくちゃありましたけど、そんな姿を見せるわけにはいかず、かといって、もう未来のない二人には、何を話していいのかも分からず、どうしても、しみじみしてくるのが耐えられなくなった俺は、食事もそこそこに、彼女をボーリングに連れ出しました。




何故、ボーリング?・・・分かりませんw




そこに、ジュークボックスがありました。ビールを片手に選んだ曲は、そうです、Don’t you cry




なんと陳腐な俺。でも、音楽の力は大したものです。その後、圧倒的なスコアで勝ち(そこかい?)メトロの中で、思い切り抱きしめて、それが最後でした。




そう言えば、MRIの音は、ボーリングのピンがはじける音にも似ています。




「はい、終了です。お疲れ様でした。大丈夫でしたか?」


「寝てました」


「よく眠れますね?」


「大好きです」


「そんな人いませんよー」




「音楽、ハードロックのほうが、珍しいんじゃ?」


「あ・・・」




やっぱ、お前の趣味か。いい趣味してるじゃねえか!www


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