こんな企業があってもいいのかも パタゴニア | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

こんな企業があってもいいのかも パタゴニア

パタゴニアと出会ったのは今から17-8年ほど前のこと、とある雑誌で西海岸の若者の間で流行ってるというシンチラ(フリース)の特集記事を見てからのことだ。

当時、冬になるとマイナス20℃にもなる激寒の地の北米の大学に通っていたのだが、皮製品を中心とした防寒着を着るのが主だったのだが、

近所のお店で買うよりもずーっと高額だったパタゴニアのウェア、しかもまるでセーターの様にボアボアした未知の素材だったシンチラ、半信半疑で購入したのを今でもしっかりと記憶に残っている。



17-8年前に買ったシンチラのプルオーバー


17-8年前に買ったシンチラのプルオーバーTスナップ


17-8年前に買ったベビーレトロ(左)と、ウィンドプルーフ(右)


その後は、持っていた防寒着のほとんどがパタゴニアのウェアに変わってしまった。そして今では、いろんなメーカーからフリースとして売り出され、多くの人が愛用し、とても一般的な素材になっている。
(革ジャンとかは着なくなってしまいカビがはえてきたので捨てちゃった)


さてさて、話は戻ってこのパタゴニアという企業。実は環境保全に真剣に取り組んでいる企業としても知られている。



例えば、最近、久方ぶりに購入したシンチラベストを例にとってみると…



商品名:M's Synchilla ® Vest(メンズ・シンチラ・ベスト)
¥12,600
胴部を温めてくれるパタゴニアのロングセラー


メンズ・シンチラ・ベスト


製品説明:
メンズ・シンチラ・ベスト
ジャケットは必要ないけれどシャツだけでは物足りないという時は、多用途に使えるベストが腕の動きを妨げることなく胴部をしっかりと温めてくれます。丈夫で軽量なポリエステル(リサイクル・ポリエステル85%)の両面起毛フリースはほどよい保温性を備え、春スキーではシェルの下にレイヤリングして、涼しい砂漠の夜には単独で着用できます。レギュラー・フィットで、ジッパー式ハンドウォーマーポケットが付いています。「つなげる糸リサイクルプログラム」によりリサイクル可能。

詳細:
* リサイクル・ポリエステルを採用した、とてもやわらかな両面起毛フリース素材
* ジッパー式ハンドウォーマーポケット付き
* 伸縮性のあるアームホールと裾
* 7.6オンス・両面起毛ポリエステル・フリース100%(リサイクル・ポリエステル85%)。「つなげる糸リサイクルプログラム」により100%リサイクル可能
* 284 g (10 oz)

(パタゴニアのWEBサイトより引用)


という風に、商品の具体的な機能の説明に加えてどの程度のリサイクルが可能であるのかを具体的に表記されている。簡単に言えば、このベストを着ながらも85%はリサイクルされたポリエステルで出来ていて、さらに、着なくなったら100%リサイクルされるってことを意識できてしまうのだ。



このリサイクルという言葉、一件環境に良さそうに聞こえるが、実はそうではないことも多いらしい。パタゴニアはそういうところにも気を使っている。




引き続き、メンズ・シンチラ・ベストを例にとってみると…

http://www.patagonia.com/web/jp/footprint/index.jsp?id=25183  

パタゴニアでは、WEBサイトを通してこのシンチラ・ベストがどのように再生されたものなのかを開示している。リサイクル素材を100%使うことで、資源への依存を減らしているものの、トラックによる輸送が使われているために、二酸化炭素を排出しているという風に、良い点だけでなく、このリサイクルシステムの問題点なども提議している。


僕はリサイクルすることが、本当に環境に100%よいことなのか、正直よくわからない、それでもうわべだけリサイクルマークを付けていかにも環境に配慮している会社のように装うのではなく、何が良くどこに問題があるのか提議していき、積極的にそれを商品へ組込んでいく、こんな企業があってもいいのではないかと思う。


パタゴニア
http://www.patagonia.com/



ENVIRONMENTALLY FRIENDLY
パタゴニアは最高の製品を作り、不必要な悪影響を最小限に抑えることを追求します。
これは製品に妥協することなく、地球への悪影響がより少ない素材を洗濯することを意味します。現在パタゴニアは多くの製品にリサイクルされた/リサイクル可能なポリエステル、オーガニックコットン、ヘンプ、オーガニックウール、非塩素処理のウールといった、環境に配慮した素材「eファイバー」を使用しています。eファイバー使用の製品にはeロゴが付いています。