味よし! 串木野 まぐろラーメン。 | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

味よし! 串木野 まぐろラーメン。

ラーメンほど、日本の津々浦々で食べることの出来る食べ物はないのではないでしょうか?

とは言ってもその多くが基本的にスープの中に麺が入っているという共通点があるだけで、その味は千差万別。 まるで同じ料理とは思えないほど、地域、場所によって、麺やスープ、具まで様々です。 

鹿児島は、トンコツラーメン処、福岡県に隠れてしまいラーメンとしてはあまり注目されることはあまりありませんが、実はあなどるなかれのラーメンの穴場なのです。

薩摩半島の西海岸で東シナ海に面する旧串木野市(現いちき串木野市)はつけあげ(さつまあげ)の発祥の地として有名ですが、ここはもともとまぐろ漁の町としても有名な地でもあるのです。そしてそのまぐろを使ったラーメンが、ご当地ラーメンとして誕生し、現在、串木野では10店舗近くのお店でこのまぐろラーメンを食することができるのです。

お店によってアレンジはいろいろ違うそうなのですが、今回は、3号線沿線の情緒のある古い民家が目印の「みその食堂」に行ってみました。

まぐろラーメン
昔ながらのラーメン屋 みその食堂

建物は宮崎県にあった木造の民家を移築したものだそうで、店内は手作り感を残したまま洗練されおり、隙間風も入ってくるくらいのこだわりのあるレトロな建物です。

さて肝心のまぐろラーメンですが、スープはあっさり半透明の醤油味、ダシにはまぐろを使っているらしく、味にもしっかりこだわりが隠されています。

まぐろラーメン
まぐろラーメン

麺もほどいい固さで、あっさりとしたスープによく絡みます。チャーシュー替わりに、まぐろのづけ(特製の醤油タレに漬け込まれたまぐろの刺身)がのってくるのですが、テーブルに運ばれてきた時には生で赤色、スープの熱さで煮えて色も変わり、生臭さもまったくなく味もとってもいい。

まぐろラーメン
あつあつのスープで程よく煮えた、まぐろのづけ

細く切られた盛られた白髪ネギと糸唐辛子がスープに辛味のアクセントをつける、さらに小皿に別に盛られたワサビを、レンゲ上で溶いてスープに流し込むと味に鼻にツンと効き味にもしまりが出てきます。

まぐろとラーメン、あまりにもかけ離れた食材という感じもするのですが、一口すすれば、「こんな味もありかなぁ~!」って思うこと間違いなしです。

場所がら、誰でも簡単に「じゃぁー行ってみるかな」と行けるところではないでしょうが、串木野といえば、「まぐろラーメン」と頭の片隅にでも記憶していて欲しいものです。

昔ながらのラーメン屋みその食堂
〒896-0053
串木野市下名4285
tel. 0996-33-6321