真っ赤に燃える桜島型「そうめん流し器」 | よし子ちゃんの 九州・福岡・鹿児島 + 北海道 レポート

真っ赤に燃える桜島型「そうめん流し器」

夏に涼を与えてくれる「そうめん流し」、みなさんはどのような物を想像されるでしょうか?

孟宗竹をカパッと二つに割り、内側の節を取り除いて、片側を少し高くし、高い方から低い方へ、水とソウメンを流す「そうめん流し」、又は、丸いテーブルの内側で水とそうめんがクルクル回る涼しげな青や白っぽい色をした「回転式そうめん流し器」を想像するのではないでしょうか。

ところが、鹿児島市慈眼寺公園 にある「そうめん流し」は、世にも珍しい鹿児島ならではの桜島型「そうめん流し」なのです。

そうめん流し
豊富な水量の慈眼寺公園の「そうめん流し」

基本的な原理は通常の「回転式そうめん流し機」と同じなのですが、その筐体の色は燃えるような赤で、中央部には桜島をあしらった盛り上がった部分があり、その桜島の噴火口をかたどった上部の穴からは、ソウメンがあふれ出すように流れでてきます。山のまわりを渦巻く水は、錦江湾のごとく、噴火口からあふれ出てくる水とソウメンは、まるで、噴火する桜島のようであり、真っ赤な色の筐体はまるでマグマで出来ているかのようです。

そうめん流し
真っ赤な「そうめん流し器」

真夏の暑い日であれば、涼をとるどころか、逆に暑さが増すのでは?と思ってしまうところもありますが、グルグルまわり、吹き出てくるソウメンは涼しげであり、おもしろくもあります。いったい誰がこんな物を最初に作ったんでしょうね!

そうめん流し
中央の噴火口から吹き出るマグマ風のソウメン

おまけ:こんなに水を使用していて水道代は?なんてことを考えてしまい、管理されている方に聞いてみました。実はここで使用している水は、地下水を汲み上げ、一度、山へポンプであげ水圧を高めて使っているとのお話でした。冷たくカルキ臭くない水の理由はそこにあったようです。