原油相場は3営業日振りに反発し、年初来高値を更新です。前日引け後の時間外取引は底堅く始まり、欧州時間帯から上昇を加速すると連休前の玉整理もあって$83/bbl台に達しました。

3月28日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.82高の$83.17/bblで、引け後の時間外取引は$83/bbl台前半です。

第2四半期の需給バランス見通しが供給不足に修正されたため、3月後半以降の相場軟化見通しが陰を潜めています。足元の環境は原油相場の長期的上昇を維持するには物足りないと思われますが、下げる要素がそれ以上に無い限り価格は上昇の可能性の方が高くなるのも道理です。

この日は、米国の戦略備蓄買い増しについても材料視されていました。

　■ US Buys 2.8 Million Barrels of Oil as It Fills Crude Reserve (Yahoo! Finance)

2022年の対露制裁による供給不足懸念で大量放出された戦略備蓄の買戻しは、まだ余り進んでいません。

ベーカーヒューズによると、3月28日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比3基減の506基でした。先週に続く減少で、前年比は86基減少です。

2024/3/28
NYMEX WTI May： $83.17/bbl ( +1.82 )
20日移動平均： $80.57 ( +0.27 )
ボリンジャーバンド
　+2σ： $84.11/ -2σ： $77.03
　幅： $7.08 ( +0.24 ) / 100日平均： $8.63
ボラティリティ
　22.09 ( +1.04 ) / 100日平均： 30.47

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原油相場、年初来高値更新