原油相場は小幅反落です。前日引け後の時間外取引は動意が薄かったものの、$80/bbl台前半では支えられました。大台達成からの反落という流れにはなっていません。

3月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比22セント安の$81.04/bblで、引け後の時間外取引は$81/bbl前後です。

以前は世界の石油需給バランスが第1四半期の供給不足から第2四半期以降は均衡化し、3月後半にはそれを反映した軟調な相場展開になると予想されてきました。

しかし、先頃公表された各機関の需給見通しのうち、EIA のものは供給不足が第2四半期も続く予測となっており、昨年末以来の上昇トレンドの転換点が不透明になっています。

ベーカーヒューズによると、3月15日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比6基増の510基でした。昨年9月以来の高水準となり、前年比は79基減少です。

引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した3月12日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比8.0％減で5週振りの縮小です。買い玉が3週振りに20万枚を割っています。

　（参考図表）

総取組高は前週比4.7%の増加です。5週振りの増加を示しました。

2024/3/15
NYMEX WTI Apr： $81.04/bbl ( -0.22 )
20日移動平均： $78.58 ( +0.26 )
ボリンジャーバンド
　+2σ： $80.82/ -2σ： $76.33
　幅： $4.48 ( +0.52 ) / 100日平均： $8.95
ボラティリティ
　22.03 ( -0.61 ) / 100日平均： 32.25

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上昇トレンドの転換期が不透明になった原油相場