本の断捨離をしようと思いつつ、
捨てられないのが昔、子どもが読んでいた絵本。
今は私の方が必要としているのかも知れません。
情報過多の今、価値観が揺らいだとき、
自分の本質を忘れそうになったとき、
子どもの頃に好きだった絵本を思い出すと、自分の原点が見えてきませんか?
物語のどのキャラクターが好きだったのか。
どんな言葉で勇気づけられたのか。
どの場面に憧れたのか
それはなぜなのか。。。
コーチングセッションでも
「やりたいことが分からない」という方に対して
小さな頃に何が好きだったか訊ねる事があります。
子どもの頃の「好き」にヒントが眠っていることがあるからです。
そして絵本の中の世界がその方の価値観に影響していることもあります。
私の場合は「不思議の国のアリス」の絵本が大好きで
シュルレアリズムにはまり
「エルマーのぼうけん」で旅とねこと竜が好きになりました。
今もここではない何処かに憧れがあります。
そして、たまには懐かしむためだけに、子どもの頃に好きだった絵本を
読んでみるのもいいかも知れませんね。
絵本を開くことはリラックスになりますし、
小さな子どもの頃には気がつかなかったことでも
経験を積んだ大人になってから読むと、全く違う感じ方をすることもあります。
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今回捨てられなくて久しぶりに開いたのが
マリー・ホール・エッツの
「またもりへ」
「ぼくが森へいくと、動物たちがあつまって、自分の得意とをして腕くらべをしようとしていました。そこで、ぼくも仲間に加わります。ライオンが大きく口を開けて吠えたり、くまがあめとピーナッツを口で受け止めたり、楽しいファンタジーの世界が広がります」
・福音館書店より
ぼくの得意は「笑う」こと。
物語の最後にぼくを迎えにきたお父さんが
「おとうさんだって ほかに なにも できなくても いいから おまえのようにわらってみたいよ」
と言うのです。
大人になって読んだときにこの言葉が染みました。
「ほかに なにも できなくて いいから わらっていたい」
娘が小さかった頃のともだちが
庭に遊びに来てました。