長く付き合える人間関係って、お互いに向き合うのではなく、見ている方向が同じの方が上手くいくと思います。
価値観が似ているということです。
もしくは、別々の方向を見ていても、それぞれの見方を尊重できたらとても素敵ですね。
昨日見た映画
今から100年前に亡くなった伊藤野枝の生涯を描いた映画。
野枝が生きた明治から大正の時代は女性の意見や感性など全く尊重されません。
それでも自由を求めて激しく生きて、権力と戦いました。
野枝が夫と別れるきっかけとなった決定的なやりとりがあります。
不遇な状況に遭っている住民の話しを耳にして涙を流し、
「何か自分に出来ることはないか」と訴える野枝に対して
相手の男性が言い放ったのは「君の意見はだだの幼稚なセンチメンタリズム」
こんな感情を切り捨てられたようなセリフを投げかけられたら、ただちに別れたくもなります。
その後、別れを切り出されたときに男性は涙を流します。
野枝は「その涙は自分のための涙。私は他人のために泣いて欲しかった」と言うのです。
一緒に居る時間が長ければ相手が何を大切にしているか分かると思うのですが、自分にしか興味が無い人は自分のためにしか涙を流せないのですよね。
お互いの感情を共感または尊重できる相手かどうか。
違った感情を持ったとしてもそれを認め合う仲でいたいです。