最悪な父の日 | LANDMARK

LANDMARK

日々の出来事をつらつらと。

先日からの父シリーズ。

今日は父の日、病状も大分回復して話せるようになったと聞いてたので普通~にお見舞いへ行った。

とても気分がいいのか、酸素マスクしながらよくしゃべる。
ただ、言うことがすごく怖い。

手術の翌日、三途の川を見たそうだ。
川の向こうには綺麗なお花畑、その中には黄金のヤギがいて、川には船がある。
船頭も二人いて、今にも乗れそう。

こちらに戻ってきた理由は「機械にコントロールされたから」。
右足に色んなチューブが繋いであるから、それがコントロールされてると。

*

その矢先、医者がやってきて言う。

「今朝から脈が多すぎて(=血圧がかなり低くて)、点滴とかの薬でも全く効果ないので、電気ショックを与えたいんで、同意書にサインしてくれませんか」

タイミングといい電気ショックといい、ついにあの世に行くのかと思った。

でも、このようになった理由は

「やっぱり手術の負担が大きかったんだと思います」。

誰が負担を大きくした?
誰が手術をミスした?
お前が言うな。

*

父はうわ言のように

「プロジェクションマッピングみたいに、三途の川を壁に投影するんだ」
「今も三途の川が見える」
「(天井のカーテンレールを見て)あれはベロだ」
「ベロの上に松葉ガニがたくさんいる」
「病室は監視カメラだらけだ。俺はずっと監視されている」

「見えないよ」というと

「なんで三途の川が見えないんだ?馬鹿じゃないのか」

勝手に酸素マスクも外すし、食事も「どうせ完食できないんだからさっさと出してくれ」。

妄想、幻覚………

ネット検索すると「術後せん妄」に該当するっぽい。

ついに精神障害も併発か。

電気ショックも食らわされ、見てる側としてすごく辛いよ。
死に際から戻ってきたと思ったらこれだ。

これが痴呆を引き起こさないか、非常に心配だ。

*

父の死、痴呆を感じた日曜。

色々考えちゃうよ…