先日からの父シリーズ。
今日は父の日、病状も大分回復して話せるようになったと聞いてたので普通~にお見舞いへ行った。
とても気分がいいのか、酸素マスクしながらよくしゃべる。
ただ、言うことがすごく怖い。
手術の翌日、三途の川を見たそうだ。
川の向こうには綺麗なお花畑、その中には黄金のヤギがいて、川には船がある。
船頭も二人いて、今にも乗れそう。
こちらに戻ってきた理由は「機械にコントロールされたから」。
右足に色んなチューブが繋いであるから、それがコントロールされてると。
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その矢先、医者がやってきて言う。
「今朝から脈が多すぎて(=血圧がかなり低くて)、点滴とかの薬でも全く効果ないので、電気ショックを与えたいんで、同意書にサインしてくれませんか」
タイミングといい電気ショックといい、ついにあの世に行くのかと思った。
でも、このようになった理由は
「やっぱり手術の負担が大きかったんだと思います」。
誰が負担を大きくした?
誰が手術をミスした?
お前が言うな。
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父はうわ言のように
「プロジェクションマッピングみたいに、三途の川を壁に投影するんだ」
「今も三途の川が見える」
「(天井のカーテンレールを見て)あれはベロだ」
「ベロの上に松葉ガニがたくさんいる」
「病室は監視カメラだらけだ。俺はずっと監視されている」
「見えないよ」というと
「なんで三途の川が見えないんだ?馬鹿じゃないのか」
勝手に酸素マスクも外すし、食事も「どうせ完食できないんだからさっさと出してくれ」。
妄想、幻覚………
ネット検索すると「術後せん妄」に該当するっぽい。
ついに精神障害も併発か。
電気ショックも食らわされ、見てる側としてすごく辛いよ。
死に際から戻ってきたと思ったらこれだ。
これが痴呆を引き起こさないか、非常に心配だ。
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父の死、痴呆を感じた日曜。
色々考えちゃうよ…