2006年04月23日

メンタル系の病気にも色々ありますが・・

息子がこの病息になってから、他にも色々なメンタル系の病気があることを知るようになりました。
以前は躁鬱病とうつ病と統合失調症くらいしか知りませんでしたが
漠然とうつ病という風に解釈していた症状も、強迫だったり社会不安障害だったり
様々な症状があることを知るようになりました。。

そして、又そのような様々なメンタル系の病気に悩む家族の話を聞くに従い、
症状も様々なら、悩みも又様々で、どの病気が重くてどの病気が軽いなどとも
一概に言えないということに気付きました。
(まあ、これは当たり前といえば、全く当たり目の事のはずですが・・・。)

一般的には、統合失調症は口にするのも憚られるような厳しい病気で、
いわゆる精神病というのはこの病気の事である、という風に受け取られているように思います。
それ以外の病気は 以前より作家の何某は躁鬱病だったとか、タレントの誰それはうつ病で・・とか
わずかながらも市民権があるような、ある程度普通の人にも起こりうる病気として
認識されいているような気がします。鬱なんかはTVCMもやってますしね。

息子は最初神経症では?ということで近くのメンタルクリニックに通院していましたが
治療開始後、しばらくして統失の症状が出てきてしまった時、
そのクリニックの医師の対応はそれは酷いものでした。
あからさまに、とんでもない事になってしまった、早く診察を打ち切りたいという感じで、
食い下がってもっと説明を聞きたいという私たちに対し、
一応薬は出すから(旧薬)さあ早く帰ってくれ、という対応でした。
その後の会計の際の受付の看護士の気の毒そうな表情が忘れられません。

メンタルクリニックにおいてさえ、統失には差別があるようで、
そんな病気になってしまったのかと愕然とする思いでした。

又その後大学病院へ転院、病気の症状も落ち着いてきて、又近くのクリニックのような
ところに通院したいと 転院先を探した時も、あるクリニックで
(そこの医師は良心的な良さそうな人で話は聞いてくれましたが)
クリニックでは統失は診られない、クリニックはもっと軽い?病気の人に対応しているので
中型か大型の精神病院を探してくださいと言われたこともあります。

けれど治療開始して2年以上たち、私が知りえたことで感じるのは
統失でも適量の服薬で、かなり普通に働いたり、学校に行ったり出来る人達もいるということです。
むしろ強迫や解離性障害、気分障害、PTSDなどに悩む人たちより、薬さえ合えば、
ある意味スムースなところもあるようにも感じます。
(もちろんケースバイケースです、気分を害したらごめんなさい)
これはあくまで私が持った印象ですが、統失の症状は(こころの症状より)脳の症状が多くを占め、
化学的な対応で楽になりやすいのでは?という感じがします。

聞いた話ですが・・・20年くらい服薬しながらフルタイムで働き、普通の家庭生活を送っている人も
いるそうです。
又、社会人として勤務した経験のある人は、経過が順調なら復職も無理なくできるようでもあります。

服薬が必要ないようなメンタル系のトラブル(カウンセリングが必要な方たち)の方が 
もしかしたら社会に出て行くのにハードルが高い場合が多いようにも感じます。

まとまりがありませんが、統失以外のメンタル系の病気も本当に厳しいものがあると
最近改めて感じているという事なんですね~。

特に年度が変わるこの季節、学校や会社に行けずに苦しんでいる人達、
又そのご家族のご苦労を思う時、
どの病気だから楽だ、どの病気だから見込みがない等ということはなく
皆個々に様々な辛さがあるんだなあと、つくづく感じさせられます。

メンタル系の病気と縁がなく、普通に学校に行ったり、就職したり、自立して
結婚したりしている人達のことを見聞きすると
今の私には何か奇跡のようにすら感じられます。