体調もずいぶんよくなり食欲も完全復活してしまったぜんきちです(;^_^A


今回は染料が無地場に垂れてしまった反物です。

中心部分が濃くその周りに滲んで広がっています。

これは大変ですねあせる

まず裏と表そして透かしてみてどの範囲まで色を抜くのか

見極めていきます。


京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~

どうやら中心部の色を抜いてから滲んでいるところを

地直ししてぼかしてやれば何とかなりそうです。

早速薬品を調合して抜きたい部分に塗っていきます。


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加熱処理して洗浄したらここまで抜けました。


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しかし、抜いてしまうと周りのにじみがかなり目立ちますビックリマーク

仕方ないので抜くことにしました汗


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完全に抜いてしまうと色をはめるのが難しいため

熱で色が変色したところですぐに洗浄します。

そうすれば完全に抜けずに後の作業が楽になります。


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地色が地色なので薄い色を合わせて塗っても糸の中にまで染料が入らず目立ってしまいます。

なので強制的に糸の中に染料を押し込む方法で地直しを行います。

地色より少し濃い目の色でしっかり塗ってやりその後水洗を行います。


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そうすれば生地の上っ面に乗っていた染料が洗い流されさらに

水で濡れたことによる毛細管現象で糸の中に染料が吸い込まれていきます。


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そして乾かせばきれいに直りましたニコニコ


あ~!明日から新年会のオンパレードです叫び

気が重いのに財布が軽い・・・・(;^_^A


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