私の実家は家紋を入れる仕事をしています。

たまたま、私が得意先回りをしたときに寄ったのですが

紋の周りの色を塗れないからといって3・4件断られて

実家のほうへ来た商品を見せられました。

が、やはり実家のほうでも色が作れないということで

私のほうへ回ってきました(。>0<。)


確かに薄い色で少しでも色目が違えば相当違和感のある紋が出来上がってしまいます。

それではお客さんがかわいそうなので自信はないけど

何とかがんばってみるということで預かってきました。

京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~-入れ紋ふち消しまえ

丸い紋ならごまかせるんですがこの格好の紋では難しいです。



京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~-入れ紋ふち消し一色目

とりあえず様子を見ながら一回目の基本色をさしていきます。

地色が薄い水色なので青を水で薄めます。その後、紫と黄色を爪楊枝の先で入れて

色を濁らせます。こうすることで下地の白が浮いてくるのを防ぎます。



京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~-入れ紋ふち消し二色目

二回目にちょっと赤味が足りないので基本色に紫を足して

少し赤味の強い色にして色をさしていきます。



京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~-入れ紋ふち消し完成

若干下地の白が目立つので反対色のオレンジを薄めて色さして紋のふちの色を濁らせます。

最後に上から青色を薄く塗って周りになじませます。


これは確かに日ごろ色に携わっている私でも難しい色合わせでしたが

何とかできてホッとしていますp(^-^)q



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