京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~

両肩山と両袖山が黄色に変色した祝着がきました。


漂白も考えましたが、生地の薬品に対する耐久性がなかったので

色を使って、目の錯覚作戦で地直しすることにしました(=⌒▽⌒=)



京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~

まず、黄色に変色した原因成分を油性、水性両方の洗浄を行って落としてしまいます。

そうすることでこれ以上の変色を止められます。


それから、黄色の線を同じ黄色の色を作ってぼかしていきます。

これだけでも見た目最初より良くなったように見えませんか?


しかし、このままではやはり黄色いので今度は黄色を目立たなくさせていきます。


京都の職人のひとりごと ~伝統工芸士・一級染色補正士・きもの職人ぜんきちの奮闘記~


黄色の反対色である紫を薄~く薄~く全体の様子を見ながら塗っていきます。

そうすることで黄色が目立たなくなるのです(^∇^)


「出る杭は打たれる」ではなく「目立つ黄色は塗られる」っという感じで片っ端から目立った黄色を抑えていきます。


時間でしてトータル20分!完成です。

いやぁ~スムーズに出来て良かった(‐^▽^‐)



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