今日は、そよ風メンバーが、入院病棟に出向き、合同での
「いろいろ・しゃべり場」という、こころ元気講座に参加しました。
その後に、こんな原稿が届きました。皆さんにも考えていただきたくなりました。
「自傷」ということは、症状の一つとしてよく聞く言葉かと思います。
しかしながら、その行為が意味するものを正しく理解している方々は、医療従事者であっても少ないのではないでしょうか。
「リストカット」や「大量服薬」に加え、「拒食や過食などの摂食障害」も広い意味では自傷行為です。
「注意をひきたいから」「甘え」「パターン化している自己表現の一つ」などと考える方が少なくありません。
本当にそうでしょうか。
国立精神神経センターの松本俊彦先生はこういっています。
「見える傷の背後には、見えない傷がある」と。自傷を繰り返している方は、精神科疾患にかかっていない方でも、とても多いのです。自分が飲み込まれそうなほどの不安や孤独に襲われた時、自己否定や自己嫌悪になった時
自分を助けるために、何とかSOSを出している方法が、自傷ともいえると言っています。
自傷することでしか解決できないと思い込むぐらい、他者とのつながりが希薄な環境だったのかもしれません。
人とつながる事こそが、解決法だと私も考えています。
詳しく知りたい方は、松本俊彦先生の著書やコンボ(地域精神保健福祉機構)から出されているDVD「自傷ーやめたい!でもやめられない」をご覧ください。
そよ風メンバーさんにはお貸ししま~す!
キルアくん:今日の東2病棟と合同のこころ元気講座で、「具合が悪くなったとき
どうする?」 とありました。私は「自傷」と答えました。
今思えば、その答えはマズかったかなと思っています。
皆、いい答えを出してくれたのに、私だけ後ろ向きな答えを出してし
まったからです。
でも、ウソはつけませんでした。十数年、自傷に悩みⅮr.にも
何度も相談してきました。でも、やめられなかった。
もしかしたら、やめるのが怖かったのかもしれません。
「私から自傷を取ったら、何も残らない」と思った時もありました。
やり場のない怒り、虚しさ、死にたい気持ちなどを思い、切ってきま
した。
今も、自傷の衝動にかられる時もあります。
でも、今は私を支えてくれる人がいます。その人のためにも自傷と
うまくつきあっていきたいと思っています。
キルア君の発言を聞き、もっとあの場で話したかったと思っていた編集Yです。
あの時、言ったように、「リストカット」は、その時の自分を守るためのぎりぎりの心の叫びの様な対処法だと思います。それを言葉にできているキルアくんが、すごいと感じています。私自身が、キルア君の助けにならない歯がゆさを感じつつ、入院している時から、どこか冷静に自分を分析できるキルアくんの強さも感じていました。今、「自傷を取ったら何も残らない」とは、今のキルア君は思っていないですよね。大切な支えになってくれる人ができて、本当に良かったね。それと、あなたの周りに実は、心配そうに見守っている人も、同じように悩んでいて繋がりたがっている人もたくさんいることを、これからも伝え続けていきたいと思います。
鬼Sからも一言:まずい発言なんて、一切ないですよ。
自分の思いを、精一杯伝えようとしてくれた
キルアさんの気持ちが伝わってきます。
支え、支えられる人ってすてきですね。
これからも応援しています。
つながっていこうぜぃ‼